女優の寺島しのぶさんが23日、東京都内で行われた主演映画「母 小林多喜二の母の物語」(山田火砂子監督)の製作発表会見に出席。会見後、人気グループ「SMAP」の解散について報道陣から質問されると「ショックですよ! 私、大好きですもん」と、解散を惜しんだ。
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寺島さんはSMAPについて「一世代を築いた方ですから。スーパースターで、私も同世代ですから」と、残念そうに語ったが、一方で「(メンバー)個人の力は素晴らしいと私は思っている。役者一人一人の実力、最後は実力で素晴らしい方々」と、個人での活動にも期待した。さらに「私は和田アキ子さんじゃないので、すみません。偉そうなことは言えないですよ」とちゃめっけたっぷりに答えて、記者たちの笑いを誘っていた。
映画は、三浦綾子さんの小説「母 小林多喜二の母の物語」(角川書店)が原作。「蟹工船」を書いた小林多喜二の母・セキの波乱の一生を描いている。会見にはセキの夫役の渡辺いっけいさん、多喜二役の塩谷瞬さんのほか、山口馬木也さん、水石亜飛夢さん、山田監督も出席した。セキの20代から87歳までを演じる寺島さんは「想像の世界でしかない。メークでごまかすのか、演技でごまかすのか分かりませんが」と苦笑しつつ、「表面上のものにとらわれずに中身を重視でいきたい。そこ(小説)に書かれてあることをしっかりと読み込んでやりたい」「セキさんになりきって、こういう母親になりたいという憧れでしかない」と、難しい役への意気込みを語っていた。2017年1月中旬公開予定。