俳優の市村正親さんと武井咲さんが、コーエーテクモゲームスのPS4用ソフト「仁王」(2016年冬発売)で、本人の顔と声でゲーム内に出演することが12日、明らかになった。市村さんが徳川家康、武井さんがゲームオリジナルキャラクターの美女くノ一「お勝」の役を演じる。
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「仁王」は、コーエーテクモゲームスの人気クリエーターと外部の実力クリエーターが結集して制作したアクションゲーム。ゼネラルプロデューサーは「信長の野望」シリーズのシブサワ・コウさん、プロデューサーは「戦国無双」シリーズの鯉沼久史さん、開発は「DEAD OR ALIVE」シリーズのTeam NINJAが担当した。オープニングムービーは映画「シン・ゴジラ」監督の樋口真嗣さん、ゲーム本編のムービーは映画「デスノート Light up the New world」特撮の神谷誠さん、音楽は大河ドラマ「軍師官兵衛」の菅野祐悟さんがかかわった。
ゲームは、賊(ぞく)がはびこり妖怪たちがうごめく「戦国時代」を舞台に、実在の人物「三浦按針」をモチーフにした金髪碧眼(へきがん)のサムライ=ウィリアムが活躍する……という内容。市村さん演じる家康は、人外のものと戦うためウィリアムのもとに服部半蔵を向かわせるという役どころ。武井さんが演じるお勝は、侍たちへの憎しみと忍びとしての使命に揺れながら、半蔵配下のくノ一としてウィリアムと行動を共にする。市村さんと武井さんを実際に撮影して、そのデータを基にキャラクターを作り上げた。
市村さんは、舞台「按針と家康」で演じるなど家康への強い思いがあることを明かしながら「話が来たときに、ご縁もあって家康がやれるんだなあと考えると、本当に感慨深いものがありました。家康っていうと、たぬきじいさんのような太ったイメージが近いんですけど、僕の家康の場合はもうちょっとシャープな感じの家康になるのかな」と話している。
武井さんは、自身が演じるお勝について「現代的な感じで親しみやすく、また歴史が好きな方にも受け入れられるようなキャラクター」と印象を語りながら、「隠し持った心、二面性というか、二つの心を持った女性だったので、そこをうまくどう表現したらいいのかな、その葛藤をどういったふうに表現したら伝わるのかなと考えた」とコメントしている。