注目映画紹介:「ボクの妻と結婚してください。」 織田裕二4年ぶりの主演作は心がふわりと温まる良作

映画「ボクの妻と結婚してください。」で織田裕二さんが演じる放送作家(左)が妻の再婚相手として選んだ男性と話をする場面 (C)2016映画「ボクの妻と結婚してください。」製作委員会
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映画「ボクの妻と結婚してください。」で織田裕二さんが演じる放送作家(左)が妻の再婚相手として選んだ男性と話をする場面 (C)2016映画「ボクの妻と結婚してください。」製作委員会

 俳優の織田裕二さん主演の映画「ボクの妻と結婚してください。」(三宅喜重監督)が5日、公開される。織田さんにとって「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(2012年)以来4年ぶりとなる主演作だ。織田さんが演じる余命宣告を受けた放送作家が、妻の再婚相手として選んだ男性に、結婚のよさを説く場面が印象的だ。

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 織田さんが「ずっとこういう作品をやりたかった」と公言してはばからない今作は、放送作家の樋口卓治さんの小説が原作。末期がんによって余命半年を宣告された放送作家の三村修治(織田さん)が、最愛の妻・彩子(吉田羊さん)と息子・陽一郎(込江海翔君)のために、「最後の企画」として彩子の結婚相手を探すというラブストーリー。修治のよき理解者となる結婚相談所の社長、知多(ちた)かおり役を高島礼子さんが、修治が見初めた妻の“結婚相手”、伊東正蔵役にお笑いトリオ「ネプチューン」の原田泰造さんが扮(ふん)している。

 伊東のことがすっかり気に入った修治が伊東に、「結婚って、いいものですよ」と中華料理を使って熱弁をふるう姿はほほ笑ましく、修治の妻子への愛情がひしひしと伝わってくる。そんな彼の言葉に耳を傾ける伊東からも人柄の良さがにじみ出て好感が持てる。ほかにも心温まるエピソードがちりばめられており、いわゆる“余命もの”だが悲愴(ひそう)感はなく、むしろ心がふわりと温まり、笑顔で席を立てる映画だ。5日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほかで公開。(りんたいこ/フリーライター)

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