映画「スター・ウォーズ」シリーズの世界観を継承しつつ、新たな物語が展開する映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が全国で公開中だ。それに先立ち、このほどヒロインのジン・アーソ役のフェリシティ・ジョーンズさんが、ギャレス・エドワーズ監督と共演のディエゴ・ルナさんと来日した。オーディションを受け、ジン役に決まったときは「それはもうワクワクした。連絡をもらった瞬間から、『スター・ウォーズ』の世界に飛び込みました!」と笑顔で語るジョーンズさんに話を聞いた。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
「エピソード4/新たなる希望」(1977年)で、ヒロインのレイア姫は、帝国軍の究極の兵器“デス・スター”の設計図をドロイドのR2-D2に託した。今回の「ローグ・ワン」では、その設計図がいかにして反乱軍の手に渡ったかを描いている。
ジョーンズさんが演じたジン・アーソは、反乱軍の極秘チーム「ローグ・ワン」のメンバーの一人で、わけあって父や家族と離れて暮らし、生きるためには窃盗や暴行など、あらゆる犯罪に手を染めてきた“アウトロー”だ。もちろん、アクションシーンはふんだんに盛り込まれている。ジョーンズさんにとっては、米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた「博士と彼女のセオリー」(14年)や、先ごろ公開された「インフェルノ」(16年)で見せた役とはイメージが違うため、演じるのにさぞ苦労しただろうと思いきや、「もともとおてんばでスポーツ好きなの。だから、リハーサルや実際のスタントは大変だったけれど、すごく楽しかった」と目を輝かせる。撮影中は、あざなどの生傷は絶えなかったそうだが、「アドレナリンが出ているので、あまり気にならなかった」と言ってのける。
身長は約160センチと小柄だが、ファッションブランドのモデルを務めたことがあるだけに、着こなしのセンスには定評がある。洋服選びのポイントは、「自分の体に合ったものを着る」こと。「ほかの人が似合っているからといって、自分が似合うわけじゃないから」。好きな色は「ブルー」。最近気になっているファッションアイテムはブロックヒールのレザーのニーハイブーツで、「いつもチェックしている」そうだ。
美しさを保つ秘訣(ひけつ)を尋ねると「実は私、食欲旺盛なの(笑い)」と明かした上で、「食べるものには気を付けたいけれど、むしろ好きなものを食べたいから、ワークアウトはちゃんとしている」という。具体的には、ランニングやジムに通い、「家にいるときは公園に走りに行きます。1時間くらいかしら。ジムでは1時間くらいのエクササイズメニューで、例えば10分間めちゃくちゃ速く走ったら、スクワットやウエート使ったエクササイズで間をおいて、その後また走る、というのを交互にやっている」と教えてくれた。
今回のジン役が自身に及ぼした影響について尋ねると、「役を演じたからといって、急に自分が変わるわけじゃないし、逆に、自分というものをしっかり持っているからこそ、いろんな役を演じることができ、ほかのキャラクターを見つけていくことができると、私は考えています」と安定感ある答えが返ってきた。そして、「だから、心が千々に乱れたりする難しい役は、観客の皆さんは、『役作り大変だろうなあ』と思うかもしれないけれど、むしろ私たち(役者)にとってそういう役は、やりがいがあるから演じていてとても楽しい」と役者という仕事を満喫しているようだ。
最後に、作品を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いすると、「物語に没入して見られるような撮り方をしているから、皆さんが反乱軍の戦士の一人になって見ることができると思う。そこがすごくユニークだし、たぶん、ぐっと入り込んで、感情の波をガンガン感じながら見ていただけるんじゃないかしら」と笑顔で語った。映画は全国で公開中。
<プロフィル>
1983年、英国バーミンガム生まれ。幼いころから演技に興味を持ち、オックスフォード大学で英文学を専攻するかたわら、学生劇の舞台に立つようになる。2005年にはオックスフォード大学演劇協会(OUDS)の一員として来日し、シェークスピア劇「間違いの喜劇」の舞台に立った。06年、大学卒業後は英国映画への出演を重ね、「アメイジング・スパイダーマン2」(14年)に出演。「博士と彼女のセオリー」(14年)では、米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。ダン・ブラウン原作の「インフェルノ」(16年)にも出演した。
(取材・文・撮影/りんたいこ)
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…
木村拓哉さんが12月21日、歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区)で行われた、主演映画「グランメゾン・パリ」(塚原あゆ子監督、12月30日公開)のレッドカーペットイベントに登場。…
12月20日公開の映画「【推しの子】-The Final Act-」(スミス監督)の前夜祭イベントが12月19日、東京都内で行われ、伝説のアイドル・アイを演じる齋藤飛鳥さんが登場…
ヒット中のディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を歌うガールズ…