注目映画紹介:「青鬼 THE ANIMATION」青鬼による新たな惨劇の幕が上がる…衝撃に満ちたホラーサスペンス

映画「青鬼 THE ANIMATION」のメインビジュアル (C)noprops/アニメ「青鬼」製作委員会
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映画「青鬼 THE ANIMATION」のメインビジュアル (C)noprops/アニメ「青鬼」製作委員会

 劇場版アニメ「青鬼 THE ANIMATION」(濱村敏郎監督)が11日に公開される。「青鬼」はnopropsさんが制作したフリーゲームが原作で、これまで小説化、映画化、テレビアニメ化されている。初の劇場版アニメは、主人公らがゲームの原型となった伝説を調べる中で巻き込まれていく惨劇を、完全オリジナルストーリーで描く。響き渡るサウンドや青鬼のビジュアルに恐怖心をかき立てられる一方、青鬼の存在に迫っていくミステリー的な展開も魅力的だ。

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 高校の民俗学研究部員5人は、文化祭の発表テーマを探す中、40年前に部の先輩が作った民話採集の同人誌に書かれた「桔梗鬼」という謎の怪物の伝説が、人気フリーゲーム「青鬼」の元である可能性が高いことを知る。ゲームの作者に会う約束をするが、作者が謎の死を遂げ、部員たちは疑問を感じて調べ始めたところ、学校内に閉じ込められ……というストーリー。多くのアニメで3D監督を務めてきた濱村さんが監督、人気ゲーム「かまいたちの夜」で知られる我孫子武丸さんが脚本を担当。民俗学研究部員の真鍋晃司役を逢坂良太さん、高城淳子役を喜多村英梨さん、村上章一郎役を水島大宙さん、皆月花梨役を佐倉綾音さん、小中翔役を森嶋秀太さんが声を担当している。

 テレビアニメはコメディー要素を含む内容だったが、劇場版は期待を裏切らない(?)ホラーサスペンスになっていて、至るところに恐怖をあおるシーンがちりばめられている。特に青鬼が登場するシーンは分かってはいても驚かされ、物語が進んでいくにつれてシリアスなムードが漂い、逃げられない恐怖や絶望感を嫌というほど味わえる。隙間からのぞく青鬼の目に背筋がひやりとした。11日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)

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