エンターテインメントの発展及び芸能文化の発展向上に大きく寄与するプロデュース活動を行った人を表彰する「渡辺晋賞」(渡辺音楽文化フォーラム主催)の表彰式が2日、東京都内で行われた。大ヒット中の劇場版アニメ「君の名は。」(新海誠監督)の企画・プロデュースを担当した川村元気さんが、特別賞を受賞し、同アニメで主人公・立花瀧の声を担当した俳優の神木隆之介さんが祝福に駆けつけた。
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神木さんは「(川村)元気さんとは『バクマン。』や『君の名は。』でご一緒させていただいて、大事な方の(受賞で)喜んでいる姿を見ると幸せになります」と話し、川村さんに花束を贈呈した。
映画プロデューサーで、小説家、絵本作家としても活動する川村さんは「3歳の時、父に連れて行ってもらった『E.T.』という映画の自転車が飛ぶシーンで自然に立ち上がって見て、23歳の時、同じ映画を見て号泣しました。なぜ立ったのか、号泣したのかを分析し、映像が素晴らしく、音楽が最高の時、人が感動することを教わりました。何回そういうシーンを作れるかを大事にし、最高の映画を作っていきたいです」と笑顔を見せた。
「渡辺晋賞」は、チケット販売大手「ぴあ」の矢内廣社長が受賞。能楽師の野村萬さんと、女優の倍賞千恵子さんが祝福に駆けつけた。
「渡辺晋賞」は、2006年に芸能事務所などを手がける「渡辺プロダクション」の創業50周年を記念して創設され、今回が12回目。創業者・渡辺晋の名を冠し、誕生日にあたる3月2日に授賞式を行っている。これまでに亀山千広・フジテレビジョン映画事業局長(当時)、鈴木敏夫スタジオジブリ社長(当時)らが受賞しており、特別賞には越路吹雪さんのマネジャーを務めた作詞家で訳詞家の岩谷時子さん(故人)らが選ばれている。