お笑いコンビ「NON STYLE」の井上裕介さんが、東京都内で昨年12月11日に運転する自動車で当て逃げ事故を起こした件で、6日に不起訴処分となり7日、東京都内で会見を行った。約50分の会見では、井上さんが涙を流しながら声を震わせ謝罪する場面もあった。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
会見のおもな一問一答は以下の通り。(敬称略)
この場をお借りしまして、被害者の方に、改めて、おわびしたいと思います。また、世間をお騒がせし、ファンの方々や、仕事関係の方々に多大な迷惑とご心配をおかけしてしまい、おわびいたします。誠に申し訳ございませんでした。
昨年12月11日に事故を起こしてしまったことについて、昨日発表があったように不起訴になりました。本来ならば、すぐにご迷惑をかけた方々に直接謝罪したかったのですが、芸能活動の停止、自宅謹慎ということもありまして、直接ご迷惑をかけた皆さまに謝罪することが遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。処分が出たこのタイミングで会社と話しまして、こういう場を設けさせていただきました。よろしくお願いいたします。
――どのような事故があったのか。
目の前のタクシーを追い抜こうとしたときに、僕自身、ひょっとしたら当たったのではないかなという感じがあったのですが、どこか自分に都合いいように解釈してしまい、当たっていないのではないかと思い込んでしまい、その場を離れてしまいました。(違和感は)運転していて、少し違和感を感じたというか。感覚がハンドルから伝わったので。
――接触の際に、音は聞こえたのか。
車内で音が流れていたのもあり、そこまではっきりは。同乗していた(お笑いコンビ「スーパーマラドーナ」の)武智(正剛)くんが、当たったのではないかと僕に聞いてきて。降りて確認した方がいいんじゃないかと言ってくれたにもかかわらず、当たってないんじゃないかと思って、すぐに確認することを怠り、その場を離れてしまいました。そういう軽率な行動がたくさんの方にご迷惑をおかけしてしまったと思う。
交差点の手前ぐらいで追い抜こうとして、当たったのかもしれないな、と。勝手に、もし当たったのであれば、後ろの運転手の方が降りてこられるだろう、「話し合いしましょうか」とおっしゃってこられるだろう、と都合がいいように思ってしまい……。後ろのタクシーからそういう動きもなく、クラクションとか、降りてこられるとか、なかったので、当たってなかったんじゃないかなと都合いいふうに思い込んでしまい、その場を離れてしまいました。
――逃げたわけではない?
逃げたという意識はないです。
――世間を騒がしてしまうという気持ちはよぎった?
自宅に帰りまして、駐車場に車を停めたときに、こすれたような跡があったのを確認しまして、ひょっとしたら当たっていたのではないかと思い。結果的に現場から離れてしまったのもあり、そこで「大変なことをしてしまった、どうしたらいいんだろう」と思ったのは事実です。
――誰かに相談するというのは。
正直どうしようという気持ち、動揺している気持ち、いろんな気持ちがいっぱいで、相談するというのはそのときはそこまで頭が回らなかった。時間的にも夜中でしたので、夜中に電話してどうしたらいい?というのはご迷惑がかかると思いました。
――運転手さんのけがはどのくらいだったのか。
診断書によると全治1週間ぐらいというお話は、弁護士の先生から聞いております。
――相手にどのような謝罪をしたのか。
事故した直後、何度か電話をさせていただき、お手紙を書かせていただきまして、直接謝罪する場を、相手の方から設けていただけるという話で。直接お会いすることができまして……本当に、申し訳ないことをしてしまいました、お体の方は大丈夫ですかと話をさせていただきました。
――運転手さんはなんと。
本当に優しい方で、僕が泣きながら謝罪しているのを見て、運転手の方が、完全に僕が悪いのに、100%僕が悪いのに、涙を流されて、「もう謝罪の気持ちは十分伝わりました」と。「早く劇場やテレビで漫才している姿を私に見せてください、それでまた私のことを、笑わせてください」という温かいお言葉をいただきました。そのとき、本当に涙が止まらなくて、同時に、こんなお優しい方に、本当に申し訳ないことをしてしまったんだなと思い、自分自身へのいらだちもありましたし、本当に相手の方に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。