スクウェア・エニックスのPS4・ニンテンドー3DS用ソフト「ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて」(7月29日発売予定)で、初代「ドラゴンクエスト」などで使われていたパスワード「ふっかつのじゅもん」が復活することが11日、明らかになった。
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「ふっかつのじゅもん」は、任天堂の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」で、ゲームデータを保存することができなかった時代に生み出された平仮名を組み合わせたパスワードで、「1」「2」で採用された。ゲームが終わるときに「ふっかつのじゅもん」をゲーム内で打ち出し、ノートなどに書き留める。再開する際に書き留めておいた「ふっかつのじゅもん」を入力することで、ゲームの続きが楽しめる。
「ふっかつのじゅもん」の登場で、長時間プレーするRPGをファミコンで遊ぶことが可能になった。間違えて書き留めていたせいでゲームが再開できず、より前のパスワードから再度やり直しをするという“悲劇”も起こり、ゲームファンの間で語り草になっている。その後「3」からはバッテリーバックアップを採用し、ソフト自体に保存するようになったことで「ふっかつのじゅもん」は廃止された。
同日に開かれた会見で、ゲームクリエーターの堀井雄二さんは、過去シリーズの「ふっかつのじゅもん」を打ち込むと、「ドラゴンクエスト11」でゲームの序盤がちょっと楽になるといったご褒美がもらえることを明かした。
さらに「ドラゴンクエスト11」でも「ふっかつのじゅもん」を作り出せる。完全に再現しようとすると、「ふっかつのじゅもん」が膨大なデータになるため、今回再現できるのは主人公の名前、ストーリーなど大まかな内容になるという。また「ドラゴンクエスト11」の「ふっかつのじゅもん」は、「他のハードでも入力できる」(堀井さん)と話している。
「ドラゴンクエスト11」は、美しいCGが売りのPS4版と、ファミコン時代から受け継がれるデフォルメ志向の3DS版というタイプの異なる2種類を用意し、どちらのハードで遊んでも同じストーリーが遊べる。7月29日に発売され、価格はPS4版が8980円、3DS版が5980円(ともに税抜き)。
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