放送中の深夜ドラマ「賭ケグルイ」(MBS・TBSほか)での演技が話題を集めている浜辺美波さん。昨年は主演を務めた「咲-Saki」「君の膵臓(すいぞう)をたべたい(キミスイ)」を含む3本の映画に出演し、「第41回日本アカデミー賞」をはじめとする数々の映画賞で新人賞に選ばれるなど、最も注目されている若手女優の一人と言える。4月以降も連続ドラマ「崖っぷちホテル!」(日本テレビ系)やNHKの語学番組、映画「となりの怪物くん」(4月27日公開)「センセイ君主」(18年公開予定)への出演が続く浜辺さんの魅力と、引く手あまたの理由とは……。
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現在17歳の浜辺さんの大きな魅力は、見る者を画面に引きつけてやまない、年齢に不釣り合いなほどの「圧倒的なヒロイン感」だ。その部分が顕著な形で表れたのが「賭ケグルイ」での蛇喰(じゃばみ)夢子役。女子高生の可愛らしい面を見せたかと思えば、ギャンブルに興奮した時はまさに「賭け狂う」表情を見せ、卑劣な手を使う敵には冷酷に振る舞う……と浜辺さんの美少女ぶりと相まって、まさにハマり役となっている。
一歩間違えればコントに陥ってしまいそうな場面でも、ブレないなり切りぶりでドラマとして成立させてしまう。ドラマでメガホンをとった英勉(はなぶさ・つとむ)監督も、浜辺さんの圧倒的な可愛さと主役っぽさ=ヒロイン感には「驚いた」と明かしている。
英監督は、浜辺さんの演技について「急にトップスピードになる。そこは女優さんとして魅力的」といい、「カメラが回っていない普通の時と、女優魂のスイッチが入る時の切り替えの差があるというか、ギャップがあって、そこはすごく面白い」とうれしそうに話している。
◇役にためらい無し? 幅広いキャラクター自分のものに
なり切りぶりを可能にする「女優スイッチ」。確かに浜辺さんを見ていると、役に対してのためらいが一切無いように思える。だからこそ「キミスイ」で演じた桜良のような、重い膵臓病を患いながら明るく振る舞い、それでいていつ命が消えてもおかしくない、危うげではかないヒロインから、「賭ケグルイ」の夢子まで、幅広いキャラクターを自分のものにできているのかもしれない。
どんな役にも染まれるというか、自分の中に取り込めるというべきなのか。浜辺美波という女優の特筆すべき点だ。「賭ケグルイ」はもちろん、2015年放送のスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(フジテレビ系)、ドラマと映画双方で主演を務めた「咲-Saki」といったマンガやアニメの実写作品での演技が原作ファンの批判の的になっていないのも、一つの答えと言える。
浜辺さん自身もマンガやアニメの実写版について「どれくらい原作に寄せるかが重要」と常に考えているようだ。「賭ケグルイ」については「ぎりぎりコスプレにならない作品ということでした。衣装を着ると、引き締まるところもありますね。普段とは全然違う髪形ですし、メークをしていて、やるぞ!という気持ちになります」と振り返っている。
みずみずしさと透明感を併せ持つ正統派の美少女だが、そこにとどまろうとしないのも女優としての魅力。アイドルや女優に詳しいライターの風間直人さんは、浜辺さんを「超正統派」と位置付けながら、「実際に取材をしてみると、そんなイメージとは裏腹に、ふと無表情になった時には妖艶さや冷たさを感じ、芝居で見せる鋭い目つきや不敵な笑みなど、ただ可愛くて演技がうまい若手女優という枠に収まらない奥深さを感じます」と印象を語る。
更に「清純さと妖艶さ、柔らかさと鋭さ、無邪気さと不気味さと、天使のオーラをまとった小悪魔のような、極端なまでの二面性を備え、芯の強さ、真っすぐさ、表情表現の素晴らしさなど、計り知れない魅力にあふれていて、今最も目が離せない女優さん」と断言している。
演技力や表現の幅は同世代では頭一つ抜け出している。そのほか「声がいい」「声が好き」という意見が実はとても多い浜辺さん。引く手あまたになるのは必然といったところで、活躍は続きそうだ。
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