歌手の木村カエラさんが、22日に発売した絵本「ねむとココロ」(KADOKAWA・1512円)の記者発表と発売記念イベントを、東京都内で開催した。絵本のもとになった自身の楽曲「BOX」を「『最近自分らしくいられてないな』と思っていたときに書いた曲」といい、「私自身がこれ(絵本)を作ったことで救われて……」と心境の変化を明かした。
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「ねむとココロ」は、木村さんのアルバム「PUNKY」に収録されている楽曲「BOX」をもとに制作された。いつも何かモヤモヤとした気持ちを抱えていた「ねむ君」が「ココロちゃん」に出会い、ココロちゃんと話していくうちに、本当の自分の心に必要なものは何かということに気づいていく……というストーリー。
イベントで木村さんは「昨日の夜から高まる気持ちが抑えられなくて、すごくドキドキしています。元々絵本が大好きで、いつか絵本を描きたいという夢がありました。実現して本当にうれしい」とコメント。制作時について「絵本のベースになった『BOX』は、“最近自分らしくいられてないな”と思っていたときに書いた曲なんですよ。絵本の制作に入ったときも、その気持ちを引きずっていて。でも描きながら『あ、こうすればよかったんだ!』とか、『このペンを使ってこう描く!』って作業をしているうちに、私ってこうだったな、っていうのを取り戻せた。私自身がこれを作ったことで救われて、『BOX』を書いたときの気持ちから抜け出せましたね」と明かした。
お気に入りのページについて聞かれると「14ページのねむの顔が好き!」と明かし、「描いているときに一瞬集中力が切れたのか、なんともいえない表情をしています。個人的にツボでついつい開いてしまうページ」と紹介。さらに絵本には“仕掛け”があるといい、「見返しのところにココロの顔がたくさん描かれているんですが、喜怒哀楽のいろんな表情を混ぜて、読むたびに探す楽しみを入れてみました。そして作品の中に2カ所、絵本のもとになった曲『BOX』という言葉も隠しています。ぜひ探してみてくださいね」と語った。
絵本は百貨店「そごう・西武」とコラボし、原画展示会を開催。西武池袋本店(東京都豊島区)で5月8日まで。そごう横浜店(横浜市西区)で5月13日まで。また5月13日まで、そごう・西武で開催される「母の日キャンペーン」の一環として、絵本の絵をモチーフにした包装紙、ショッピングバッグ、メッセージカードも製作される。