極道めし:故・土山しげるさんのマンガが実写ドラマ化 福士誠治主演

実写ドラマ化される「極道めし」のコミックス第1巻(左)と主演を務める福士誠治さん(C)「極道めし」製作委員会(C)土山しげる/双葉社
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実写ドラマ化される「極道めし」のコミックス第1巻(左)と主演を務める福士誠治さん(C)「極道めし」製作委員会(C)土山しげる/双葉社

 5月24日にがんのため死去したマンガ家の土山しげるさんのマンガ「極道めし」が、実写ドラマ化され、BSジャパンで7月から放送されることが5日、明らかになった。2011年の実写映画化に続き、2度目の実写化となり、福士誠治さんが主演を務める。

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 「極道めし」は、刑務所を舞台に、受刑者たちが食事のおかずや甘いおやつなどの争奪戦を繰り広げたり、シャバで食べた一番おいしかった食事の話をする……というストーリー。原作は「漫画アクション」(双葉社)で2006~12年に連載された。コミックスの累計発行部数は約40万部。

 ドラマでは、福士さんが204号室の新人・原一平を演じるほか、今野浩喜さんや徳井優さん、柳沢慎吾さん、小沢仁志さんも出演する。

 「連続ドラマJ『極道めし』」は、BSジャパンで7月14日午後9時にスタート。

 ◇福士誠治さんのコメント

 原一平役をやらせていただきます、福士誠治です。土山しげる先生のマンガ「極道めし」のドラマ化に参加できることをとても幸せに感じます。刑務所の中での飯の話。キャスト、スタッフのみなさんと共に熱量のある作品作りをしていきたいです。

 見た方々がそのご飯を!いや、メシを食べたくなるような作品になればいいなあと思いますので楽しみにしていてください。僕も原一平役を精いっぱい楽しんで演じたいと思います。14年ぶりの現代ドラマ主演を楽しみにしています。原作の「極道めし」の魂を引き継いで、今は天国にいる土山先生にすてきな作品を届けられるように精進します。改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 ◇BSジャパン 森田昇プロデューサーのコメント

 10月に始まった連続ドラマJは、人情あふれるギャグや命を問うシリアスなストーリーや謎の女が主人公の物語などさまざまなジャンルのドラマに挑戦してきました。そして今クールはグルメドラマです。しかし、ただおいしいものが登場するドラマではなく、日本人のDNAに刻まれた誰にも共通する“旨(うま)さ”を引き出すドラマチックなエンターテインメントです。それは純粋に旨そうな食べ物にひも付いた誰にでもある思い出など、ノスタルジック感あふれるストーリーで見せるドラマです。

 そんな囚人たちの繰り広げる旨いめし語りバトルに、見る人は思わず「ごくり」となります。そして「食べたいな」だけでなく「懐かしいな……」など思い出が呼び起こされるストーリーです。ぜひ、腹をすかして見てください。いえ、満腹で見ても食べたくなること必至です。そして心にグッときます。

 5月24日に原作者の土山しげるさんが逝去されました。出版社の担当の方から土山さんにこの作品のドラマ化のお願いを伝えていただいたところ、病床で大変喜ばれ期待しているとおっしゃったそうです。土山さんの期待に応えられるよう最高の作品を作っていこうと思います。

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