バイキングの生きざまを描いた幸村誠さんのマンガが原作のテレビアニメ「ヴィンランド・サガ」が2019年に放送されることが20日、明らかになった。ビジュアルも公開された。
ウナギノボリ
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テレビアニメのスタッフも発表され、「いぬやしき」などの籔田修平さんがメガホンを取り、「BANANA FISH」「亜人」などの瀬古浩司さんがシリーズ構成を担当。瀬古さんと猪原健太さんが脚本、「HUNTERxHUNTER」の作画監督を務めた阿比留隆彦さんがキャラクターデザインを担当する。
「ヴィンランド・サガ」は、バイキングの伝説の戦士のトールズの息子・トルフィンが、父の復讐のために戦いながら、幻の大陸ヴィンランドを目指す姿を描いたマンガ。05年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載が始まり、現在は「月刊アフタヌーン」(同)で連載中。09年に第13回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門の大賞に選ばれた。コミックスの累計発行部数は500万部以上。テレビアニメは「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」などのWIT STUDIOが制作する。
籔田監督らスタッフのコメントは以下の通り。
「まさか自分が関わることになるとは!」と思った気持ちが最も強い作品です。連載開始当初から読み続けてきた本作に関われることを幸運に思いますし、チャンスをいただけたことに感謝しております。
これほどの大作に取り組むことは(しゃれにならんぐらい……)困難な仕事ではありますが、スタッフの強い熱意と高い技術に支えられて楽しく取り組めております。そういったスタッフに囲まれて仕事をする機会が得られたことは何よりもありがたいことですし、スタッフにとっても実りある作品にすることが、全体を見わたせる立場としての自分の仕事だと思っております。
「ヴィンランド・サガ」を愛する皆様や幸村先生はもちろん、より多くの方々に楽しんでいただける作品になるよう、スタッフ一同誠意を持って取り組んでまいりますので、ご声援の程よろしくお願いいたします!
あれは確か2005年の7月か8月頃だったと思う。友人が「すごいマンガが始まったよ」と言って見せてくれたのが、その年の4月から週刊少年マガジンで連載が始まっていた「ヴィンランド・サガ」のマガジン版・第1巻だった。
それを読んだ時の衝撃はあえて言葉にせずとも、この作品をご存じの方にはおわかりいただけると思う。ただただ、これはとんでもないマンガが始まったぞ、と心の底からわくわくしたことを今でも鮮明に覚えている。
あれから10年以上の月日を経て、偶然にも「ヴィンランド・サガ」という巨大な作品にシリーズ構成・脚本として関わらせていただけることを、まずは古の神々に感謝したい。あのうだるように暑い夏の日に体験した、何の留保も条件もない「わくわく感」をアニメでも再現できたらと思っています。
「音と匂い」がする。それが原作の第一印象でした。もちろん、北欧に行ったことも、バイキングの戦いを見たこともないけれど、鬨(とき)の声と血の匂い、そして肌に触れる海の風が感じられました。だから脚本を書く際には、幸村先生の描き出される情緒豊かな空気感を損なわないよう、心がけました。大いなる「サガ」の一端を担うことができて、とても光栄です。
現在、スタッフ一丸となって作業が進んでいます。現場のモチベーションが高いので、何かすごい作品が生まれるのではないかと期待しています。今まで多くの作品を通じて勉強してきたこと、経験してきたこと、先輩方に教わったことをこの作品に生かしたいです。とにかくひたむきに描くことで、そのあふれ出る熱量が画面を通じて見てくださる皆様に少しでも伝わればとても幸いです。
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