放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
西森博之さんの人気ヤンキーマンガを映画「銀魂」などの福田雄一監督が実写化した連続ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系、日曜午後10時半)。ドラマのプロデューサーを務めるのは、福田監督とドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」でもタッグを組んだ高明希さんだ。「容易に『やりたい』とは言えない作品だった」という原作への思いとドラマ化の決め手にもなったキャスティングについて聞いた。
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「今日から俺は!!」は、1988~97年にマンガ誌「増刊少年サンデー」(小学館)と「週刊少年サンデー」(同)で連載された西森さんのマンガが原作。80年代初頭を舞台に、金髪パーマの三橋貴志(賀来賢人さん)と、“トンガリ頭”の伊藤真司(伊藤健太郎さん)のツッパリコンビが、他校の不良たちとけんかしたり、騒動に巻き込まれたりする姿を描く青春コメディーだ。
小栗旬さん、山田孝之さんらスペシャルゲストの登場も毎回話題を呼んでいる同作だが、もちろん主演の賀来さんはじめ、キャスト陣の変顔、アドリブなんでもありといった芝居合戦も注目を集めている。高さんは「若手の脂の乗った俳優が全員集まってくれました」と自信を見せるが、中でも、主人公の三橋というキャラクターをリアルに演じられる賀来さんの存在が、「今日から俺は!!」の実写化を福田監督に提案する上で、大きな核になったという。
福田監督も賀来さん本人に「20代でコメディーといったら、賀来賢人がナンバーワンだというのを見せつけてやったらいいよ」とアドバイスするほどに信頼を寄せており、高さんも「スーパーサラリーマン左江内氏」で「大人も子供も面白がってくれる池杉照士というキャラクターを原作から膨らまして演じきってくれた」と、そのコメディアンとしての実力を絶賛する。
そんな賀来さん演じる三橋の相方の伊藤を演じる伊藤さんは、今回が福田組初参戦。高さんは、「信頼に足る役者さんをそろえて盤石にすることも私の大事な仕事の一つですが、初めての方との“お手合わせ”によって化学反応も起こしたかった」といい、「伊藤さんは、まだゴールデン帯ではあまり露出がなかったときに、それでも目を引く俳優だった。お会いしたときに会話していても引っかかりがあるというか。会話すればするほど、伊藤のキャラクターに通ずるところもあった」と起用理由を語る。
また、女優陣についても、理子役の清野菜名さんの「清楚(せいそ)さと運動神経」、京子役の橋本環奈さんの、福田監督に「職人」と言わしめる「演出家の意図をくみ、形にできる能力」に高さんは驚かされたという。また、今井役の太賀さんのキャスティングは高さんも「目からうろこ」の福田監督の提案だったといい、今では「内側からにじみ出てくる今井の愛らしさというか、あんなにバカがいとおしいと思わせてくれるのは、太賀さんが演じたからこそ」と話す。
高さんは、ドラマのキャスト陣を「台本を読んだときに求められていることをくみ取れる力がある。そういう“筋肉”が発達した人ばかり」と力を込める。高さんがずっと抱き続けてきた原作への思い入れ、福田監督との出会い、いま最も勢いのある若手俳優陣の集結といったさまざまな要素が絶妙にマッチして作られているからこそ、ドラマは多くの人に受け入れられているのかもしれない。
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