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塚地武雅:「西郷どん」熊吉に「癒やされる」の声続々 変わらない西郷家の象徴として…

テレビ
NHKの大河ドラマ「西郷どん」で熊吉を演じてきた「ドランクドラゴン」の塚地武雅さん (C)NHK

 俳優の鈴木亮平さん主演のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」に西郷家の使用人・熊吉役で出演しているお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さん。ドラマには今年1月の第1回から登場と、今や島津久光(青木崇高さん)と並ぶ最古参の一人に。幕末から明治にかけての動乱の時代にあって、見た目も性格も一切変わらない熊吉に対しては、視聴者から「熊吉っていくつ?」「年齢不詳」といった疑問に加えて、「見るとほっこりする」「癒やされる」などの声が続々。「熊吉=(イコール)妖精」説も飛び出すなど、ちょっとしたアイドル人気を博している。そんな熊吉を1年近く演じてきた塚地さんに、役柄やドラマへの思いを語ってもらった。

 ◇西郷家は「若さぁがリセットされる場所」 熊吉が果たした役割は…

 主人公の西郷隆盛(鈴木さん)をはじめ、吉二郎(渡部豪太さん)、従道(錦戸亮さん)、小兵衛(上川周作さん)ら兄弟の成長を見守ってきた熊吉は、どんなに時代が進もうとも、隆盛が心を落ち着けることができる、変わらない西郷家の象徴と言える。その点について塚地さんも「変わらずにありたいなってやっていた部分もある」と認める。

 そんな熊吉の暮らす西郷家は、塚地さんによると「若さぁ(隆盛)がリセットされる場所」といい、「若さぁはどんどんとすごい人物になっていくけど、ここに帰ってきた時は昔のまま。妹(琴、桜庭ななみさん)に怒られたり、僕が変なことを言って、それに隆盛が突っ込むっていう関係は小さい時からずっと変わっていない。僕以外のみんなも、そういうふうに考えてやっていたと思う」と明かす。

 明治編に入るまで衣装は一着のみ。あまりの見た目の変わらなさに「熊吉、不老不死」説や「熊吉、妖精」説も持ち上がったが、塚地さん自身は「僕(熊吉)が変わらずにいればいるほど、若さぁの変わり様がより分かる」と前向きにとらえている。「熊吉は、若さぁの周りや、日本で何か起こったとしてもそれに左右はされない。あまり下界を知らない感じ(笑い)。熊吉が政治うんぬんに関係ない人間だからこそ、若さぁは素を見せられているのかな」とうれしそうに笑う。

 ◇熊吉の体形が物議も「水を飲んでも太りもす」で万事解決?

 今やすっかりお茶の間の人気者になった熊吉だが、「貧乏な西郷家にあって使用人の熊吉が太っているのはおかしい」と物議を醸したことも。塚地さんも「西郷家って最初からずっと貧乏で、明日の食事すらままならないくらいなのに、あいつは腹を満たしている体格をしているって言われたこともありましたね」と思い返す。

 その謎を解いた(?)のが、7月15日放送の第26回「西郷、京へ」における熊吉の一言。塚地さんも長い撮影にあって思い出のシーンに挙げている。「熊吉の体形についてはバラエティー番組などでネタにしていたんですけど……。第26回でボロボロのままの西郷家に若さぁが戻ってきたときに、熊吉が『おいだけ太っちょってすんもはん、水を飲んでも太りもす』って言うところがあって。そこの台本を読んだ時に『俺は水を飲んで太ったのか!』って、(脚本の)中園ミホさんは『さすがだな』ってなりました」と振り返る

 塚地さんは「せりふ一つで、僕がいろいろなところで面白おかしく話していたこと、視聴者が疑問に思っていたことを解決していただいて本当に助かりました」と改めて中園さんに感謝。「もちろん大きな転換のシーン、薩長同盟や無血開城とかありましたけど、僕にとって忘れられない、すてきな思い出です」と笑顔を見せる。

 さらに「時代が時代とはいえ、貧乏な家庭でも太っていた人はいたと思うんですけどね。僕だって若手の頃、ごはん食べられなかったですけど、太ってましたから」とさりげなく自己弁護。「下男なんで一人で畑仕事していただろうから、さほど出来の良くない芋とか陰で食べていたんじゃないのかなって、勝手に解釈しているんですけど」と持論を語ってみせた。

 ◇トークショーでファンが熊吉うちわ 最後まで「ほっこりしてもらえるのが理想」 

 ドラマは18日放送の第43回「さらば、東京」で再び大きく転換。盟友の大久保利通(瑛太さん)と決別した「若さぁ」と共に熊吉も東京を離れ、鹿児島に帰った。

 物語はここから最終盤。残すところわずかとなってきた。塚地さんは「去年の7月にクランクインしてから1年以上、当たり前のように『西郷どん』の撮影がありましたから、もうすぐ熊吉でいられなくなるのかって思うと不思議な感じがしますね」としみじみ。

 「でも、芸人仲間で見ている人間も多くて、会うと『熊吉』って呼ばれたり。薩摩川内市のトークショーに出た時も『熊吉』って書かれたうちわを持ってる人もいたりして、ありがたいことですし、うれしい限りです。熊吉が出てくると『ヒーローの一人なんじゃないのか』って言ってくださる方も多いらしくて。最後まで大きな事件が起こりますが、若さぁと一緒にいる熊吉を見て、ほっこりしてもらえるのが理想です」と視聴者にメッセージを送っていた。

 「西郷どん」は大河ドラマ57作目で、西郷隆盛の生涯を描いている。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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