ワンピース エッグヘッド編
第1151話 父と描いた夢!ボニーの自由な未来
11月30日(日)放送分
人気アニメ「プリキュア」シリーズの15周年記念作で劇場版最新作「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」(宮本浩史監督)。歴代55人のプリキュアが登場したことも話題だが、それだけでなく「泣ける」とファンの間で盛り上がっている。ツイッターでは「#キュア泣き」というハッシュタグを付けて感想を投稿するファンも見られ、メインターゲットの女児だけでなく、大人もとりこになっているようだ。宮本監督と同作を手がけた東映アニメーションの神木優プロデューサーに、大人も魅了する同作について聞いた。
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新作劇場版は「プリキュア」シリーズ15周年記念作。「想い出」がテーマで、放送中の「HUGっと!プリキュア」のキュアエールと「ふたりはプリキュア」のキュアブラックが、プリキュアの“想い出”を奪い、口癖や技をコピーする特殊能力を持つミデンを倒すために立ち上がる。劇場版が公開されると、ツイッターで「#キュア泣き」というハッシュタグを付けて感想を投稿するファンも見られるようになった。7日午後6~8時には「#キュア泣き トレンド入りキャンペーン」も実施。ツイッターで「#キュア泣き」がトレンド入りした際、宮本監督の描き下ろしのイラストなどをプレゼントする。
劇場版は「ふたりはプリキュア」の美墨なぎさ(キュアブラック)や雪城ほのか(キュアホワイト)の友情を描いた場面、「HUGっと!プリキュア」の野乃はな(キュアエール)が「私のなりたい、野乃はなじゃない!」と言いながら敵に立ち向かうシーン、はながミデンに寄り添おうとする場面など感動的な展開が続く。しかし、神木プロデューサーは「泣ける映画を作ろうとは考えていませんでした。試写の際、関係者が泣いている姿を見て、最初は意外で驚きました。うれしいことなのですが」と明かす。宮本監督もまた感動的で泣ける映画を目指していたわけではなかった。
「泣けるのような何かの感情に対して振り切ろうとは考えていませんでした。泣く、笑う、怒るなどいろいろな感情、気持ちの波を揺さぶるような作品を考えていました。想い出がテーマの映画なので、今までプリキュアを見てくださった方々の想い出によって感じることはまちまち。結果として、感動してくださる方が多かったのかもしれません。映画を完成させるの我々ではありません。見た方が何かを感じて完成するものなんです」
2004年2月にスタートした初代「ふたりはプリキュア」の放送当時、子供だった視聴者は大人になった。15周年記念作でもある新作劇場版は、大人になったファンも楽しんでいる。「プリキュア」が感動的なのは新作劇場版だけではない。これまでも劇場版やテレビアニメ版も大人をとりこにしてきた。なぜ、大人も感動するのだろうか?
宮本監督は「私は映画中心に関わっているのですが、テレビアニメ版の会議に参加していると、子供たちに向けたアニメということは忘れずにいるけど、子供向けだから……と考えている人はいないんですね。自分たちが最高に面白いと感じて、子供に届けたいものを命懸けでひねり出している。その本気度が熱量として伝わっているのかもしれません」と話す。
また、神木プロデューサーは「プリキュアの主人公は自分自身に向き合う。自分自身に向き合うのは子供だけではなく、大人もそうですよね。そういったことが世代を問わずに見ていただけるきっかけになっているのかもしれません」と分析する。自分自身と向き合うというのは普遍的なテーマなのだろう。だからこそ大人も“キュア泣き”してしまうのかもしれない。
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