名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
「第37回日本アカデミー賞」で最優秀作品賞などを受賞した映画「舟を編む」の石井裕也監督がメガホンを取り、安藤ゆきさんの同名マンガを実写化する映画「町田くんの世界」の主演に、新人の細田佳央太(かなた)さん(17)と関水渚さん(20)が抜てきされたことが22日、分かった。「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の岩田剛典さん、高畑充希さん、前田敦子さん、太賀さん、池松壮亮さん、戸田恵梨香さん、佐藤浩市さん、北村有起哉さん、松嶋菜々子さんといった“主役級”の豪華キャストの出演も発表された。
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「町田くんの世界」は、2015~18年にマンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)で連載され、「第20回手塚治虫文化賞」の新生賞を受賞したマンガ。映画は、運動も勉強も苦手で、見た目も普通な町田くんは、困った人のことは絶対に見過ごさず、接した人みんなの世界を変えてしまう不思議な力が……!? そんな優しさにあふれていた“町田くんの世界”がひっくり返る出来事が起き……というストーリー。
細田さんは主人公の町田一、関水さんはヒロインの猪原奈々、岩田さんは町田の同級生・氷室雄、高畑さんも同じく同級生の高嶋さくら、前田さんも同級生の栄りら、太賀さんも同級生の西野亮太を演じる。町田くんの世界に関わるキャラクター・吉高洋平を池松さん、吉高葵を戸田さん、日野を佐藤さん、町田の父・あゆたを北村さん、母・百香を松嶋さんが演じる。
石井監督がマンガを実写化するのは初めて。映画は全編35ミリフィルムを使用して、昨年7~8月に撮影された。
細田さんと関水さんの起用は、1000人を超えるオーディションを行い、石井監督自ら選考したという。石井監督は細田さんについて「一人だけ異彩を放っていて、理屈でも経験でもない、作品に人生を捧げられる人だと感じました。この人と組めば間違いないと16歳に思わせられました」とコメント。北島直明プロデューサーは関水さんについて「演技経験もテクニックも何もないはずなのに、不思議な魅力というか華やかさというか、とてつもない伸びしろを感じ、彼女に賭けてみようと思いました」と語っている。映画は6月7日公開。
(出演が決まったときは)一番最初にうれしいという気持ちがあって、でもその中でもすぐ「やっていけるのかな」っていう心配や不安だったり、緊張もありました。本当にいろいろな感情が混ざった状態で、でもその中でもやっぱりうれしさとか、撮影これから楽しみだなっていうのが自分の中で強かったです。本当にあっという間の1カ月間でしたけど、自分の中で楽しいことの連続で、体力的にきつくても、お芝居がこんなにも楽しいなんて、という気持ちでした。そして、監督、スタッフの皆さんにご指導をいただいて、僕は何とか町田くんになれたのかなと思っています。この映画に出演させていただき、この作品のチームの一員になれて、すごく幸せでした。この作品がたくさんの人に届いてほしいなと思います。
出演が決まった実感が湧かなかったんですけど、その後からだんだんこんなに自分が大きい役をやらせていただくんだと考えると、ずっと緊張していて。もちろんすごくうれしかったんですけど、同じくらい大丈夫かなっていう不安がすごく大きかったですね。この役をやらせていただけたことに本当に感謝しています。今まで生きてきた中で一番悩み、一番苦しみました。でもそういうことがあったからこそ今までで一番充実していて楽しくて幸せでした。
前回、(石井監督と)短編映画「ファンキー」でご一緒させていただきまして、次はがっつり長編でやろうっていうふうにお話をしてくださっていたので、監督から直接のオファーでしたのですごくうれしい気持ちでした。まあでも作品のプロットを読ませていただいた時に、え、石井さんが少女マンガ原作やるの? みたいな驚きが一番最初に来て、いやどうなるんだろうというか、石井さんテイストのその作風っていうものがあんまりこうマンガの世界感とマッチする印象がなかったので、第一印象、どうなるんだろうっていうところで衣装合わせとか撮影に入っていきました。現場に入っても、現場が終わっても、どういう仕上がりになるのかさっぱり想像がつかなかったです。
脚本をいただいて読んで、なんだこの面白い脚本は! と思い、何回も読みました。久々に石井組に参加できてすごく楽しかったです。26歳にもなって(※撮影当時)、制服を着て高校生活ができたのもうれしかったし、主演の2人といろんな話をしながら、彼らのピュアな美しさを近くでずっと見てられることにとてもドキドキしました。
石井監督の演出は面白かったですし、楽しかった。なんか、いきなり土足で入ってきてくれる感がみんな多分クセになるんだろうなって思いますね。すごく普通の青春なんですけど、でも今ってすぐにくっついちゃったりとかするじゃないですか。それがなかなかくっつかない、それが普通で可愛いなって思いました。
映画での石井組の参加は念願でした。これまでもご縁はありましたが、ようやく映画に出られるんだっていうことがすごくうれしかったです。脚本はあまりにも面白くて、読み終えたら興奮して熱くなっていました。現場での監督の演出もしびれることの連続でした。改めて「青春」を体現すること、それは痛いし、つらいし全然甘くない。でも監督を信じて、とにかく食らいついていく気持ちで臨みました。ほんの数日間の撮影でしたが、終わってみたら忘れられない夏になっていました。この作品の純真さは、必ず見る人の胸を打つと思います。
(脚本を読んで)とにかく素晴らしかったです。今まで石井さんは何本も映画を作られてきましたけども、いろいろなテーマがありつつ、さらに研ぎ澄まされたものを感じました。
(撮影を終えて)とにかく石井さんが楽しそうだったので、すごくうれしかったですし、石井さんの柔らかさが現場の空気になっていて、とても居心地が良かったです。
石井監督の作品は久しぶりでしたが、楽しく、久々にフィルムで撮っている感じがうれしかった。演じている側にはそんなに関係ないことかもしれないけども、我々は昔から体感してきたので、やっぱりフィルムが回っているのはうれしかったですね。
(脚本を読んで)まず面白かったですね。読んだことのない世界観で、それを石井監督がメガホンを取る、何より主役の2人が新人で、オーディションで選ばれたということで、相当フレッシュですごいまっすぐなエネルギーな映画になるだろうなと思いましたし、普通に僕も見てみたい映画になりました。
初めて脚本を読んだ時、それぞれに愛がありました。ちょっとひねくれていそうだけれど、根底に持っている愛、優しさ、素直さ、そういうものが最後みんなに感じ取れる優しくふわあっとした作品なので、石井監督の世界観の期待に応えられるよう向き合いました。
人を好きになる気持ち、愛とかそういうものは、普通であれば恥ずかしくて口に出すのもはばかられますが、やはりどう考えても人間にとって必要なこと。それが今、本当にやるべき題材だと感じ、それを全くてらいもなく、恥ずかしげもなくやってる“少女マンガ原作の力”に僕も乗っかりたいと思いました。この作品では、本当に例外的なことをやりまくっています。まさか自分が少女マンガ原作をやるとは思っていなかったので、逆に振り切れたというか、冒険的になれたし、映画的な自由を得られたんだと思います。
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2024年12月22日 21:00時点
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