木城ゆきとさんの人気マンガ「銃夢(がんむ)」をハリウッドで実写化した映画「アリータ:バトル・エンジェル」(ロバート・ロドリゲス監督、22日公開)で、木城さんが描き下ろしたコラボビジュアルが8日、公開された。ビジュアルには、サイボーグの少女アリータ(ローサ・サラザールさん)が、伝説のダマスカス・ブレードを手に決死の表情を浮かべる姿が描かれている。また、木城さんが劇中に登場するアイアンシティ(別名:クズ鉄町)のセットを訪れた様子やコメントが収録された特別映像も公開された。
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映画を見た木城さんは「マンガの核心の部分が、見事に継承されていたと思いました。見かけだけではなく、キャラクターの心の動きや存在理由といったものも含めて、ちゃんと映画で反映されていて、非常にうれしかったです」とコメント。特別映像には、木城さんが「(ジェームズ)キャメロン氏(脚本・製作を担当)に映画を作ってもらったのは、ものすごく光栄です」「ロドリゲス監督がメガホンをとると聞いて、驚いたのですが、すごく好きな監督なのでうれしいです」と語る姿も映し出されている。
アイアンシティのセットを訪れた際、木城さんは「理解していない人が作ると、クズ鉄町はただ陰惨で暗く危険なイメージのディストピアになってしまうところですが、『アリータ:バトル・エンジェル』のスタッフは分かっている……!! 僕がクズ鉄町で何を描きたかったのかちゃんと分かっている……!! 映画のアイアンシティはめっさ楽しそう! 自分も住みたい!」と語ったという。
原作は、アニメ化もされた木城さんの人気マンガ「銃夢」。1990~95年にマンガ誌「ビジネスジャンプ」(集英社、休刊)で連載され、その後2000~14年に続編「銃夢 LastOrder」が「ウルトラジャンプ」(同)と「イブニング」(講談社)で連載された。現在はシリーズの最終章「銃夢 火星戦記」が「イブニング」で連載されている。
映画の舞台は、“支配する者”と“支配される者”の二つの世界に分断された謎めいた遠い未来。サイバー医師のイド(クリストフ・ヴァルツさん)は、がれきの中から少女の人形の頭部を拾い上げる。彼女は300年前のサイボーグであり、なんと脳は生身のまま生きていた。イドは、過去の記憶を失っていた少女に新たな機械の体を与え、アリータと名付けて成長を見守る。ある日、自分の中に並外れた戦闘能力が眠っていることに気づいたアリータは、自分が300年前に失われたテクノロジーで作られた“最強兵器”だと知る。アリータは与えられた自分の命の意味を見つけるために、二つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る……というストーリー。
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