キングダム:原作者・原泰久が「ゲーム・オブ・スローンズ」プロデューサーと鼎談 映画制作の裏話も

鼎談に臨んだ(左から)「ゲーム・オブ・スローンズ」のダニエル・ブレット・ワイスさんデビッド・ベニオフさん、「キングダム」の原泰久さん
1 / 4
鼎談に臨んだ(左から)「ゲーム・オブ・スローンズ」のダニエル・ブレット・ワイスさんデビッド・ベニオフさん、「キングダム」の原泰久さん

 海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」と、映画「キングダム」(佐藤信介監督)のブルーレイディスク(BD)&DVDリリースを記念し、「キングダム」原作者の原泰久さんが、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズの製作総指揮を務めたデビッド・ベニオフさん、ダニエル・ブレット・ワイスさんと鼎談(ていだん)に臨んだ。同ドラマの大ファンだという原さんは、「お二人に会えるということで福岡から飛んできました」と笑顔であいさつし、同ドラマにインスピレーションを受けたことなど、映画製作のエピソードを語った。

あなたにオススメ

 原作者として映画の脚本作りに携わった原さんは、「関われる限りは精いっぱい、頑張らせてもらった。数字にこだわりたくて、ヒットしたい、ヒットしなきゃいけないと思っていた」と当時の心境を明かし、「原作好きの人と原作をまったく知らない人、両方が楽しめる映画にしないといけないと思ったので、そこが一番苦心した部分ですね」と当時の心境をコメント。

 また、原さんは「(映画の)脚本を練る段階で、参考になるので『スローンズを見てください』とみんなに言いました」と明かし、「『キングダム』の映画は成キョウ(秦王・エイ政の弟)が一つ重要な鍵を握っていると思っていた。誰が見ても嫌いだけど何か引きつけられるという悪役を演じる、作るのはすごく難しい。『ゲーム・オブ・スローンズ』では、(幼い暴君の)ジョフリーがまさにそれで最高の悪役」と説明。「原作の時の成キョウは(自分が)駆け出しで未熟だったので、とてもじゃないけどそこまでいっていなかった。実写化するにあたっては一番伸びしろがあるのが成キョウだから、ジョフリーを一回みんな見ておいてくださいと言った」と語っていた。

 特にお気に入りのキャラクターを聞かれた原さんは主人公の信を挙げ、「(山崎)賢人君が演じてくれた信を見て主人公の信のことがさらに好きになった」と笑顔を見せ、「想像以上に成長してしまったのは王騎。前半は王騎に引っ張っていってもらおうと思っていたのですが、王騎が勝手に強くなっていく。最終的にどうやって倒していいか分からなくなり、最後は僕と王騎の戦いみたいになって大変だったことを覚えています」と自身の想像を超えた出来事を告白。また、ベニオフさん、ワイスさんも「キングダム」を呼んだことを明かし、美しい絵柄や魅力的なキャラクターを絶賛していた。

 「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」のBD&DVDは10月2日にレンタル開始、12月4日に発売。BDコンプリート・ボックスが1万1818円(以下、税抜き)、DVDコンプリート・ボックスが1万円。同日には第一章から最終章までを収録した「ゲーム・オブ・スローンズ」コンプリートコレクション&コンプリート・シリーズのBD&DVDも発売される。

 映画「キングダム」のBD&DVDは11月6日に発売。山崎さん、吉沢亮さん、橋本環奈さん、佐藤監督らによるビジュアルコメンタリーなどが収められた特典ディスクが付くプレミアム・エディション(初回生産限定)が7990円、通常版のBDセット、DVDセットは各4743円。

写真を見る全 4 枚

映画 最新記事