興行収入130億円を突破した、新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」が、9月27日(現地時間)に世界一の映画大国・インドでプレミア上映が実施された。インドで一般公開された邦画は「万引き家族」「ドラゴンボール超 ブロリー」の2作のみ。「天気の子」は日本のオリジナルアニメ映画として、初めて一般公開される。また、一般公開に合わせてインドプレミアが実施されるのも初めて。
ウナギノボリ
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インドでは、「君の名は。」が人気を博している。今年の2月にインターネット上で「天気の子」のインド公開を求める署名活動が起こり、5万人を超える署名が集まった。人口13億人を超えるインドは、年間映画製作本数(約2000本)と年間映画観客動員数(約20億人)が世界1位、映画市場は年間24億ドルを超える映画大国。歌と踊りを楽しむインド映画は、「ボリウッド」という通称で知られている。
首都・ニューデリーで開催された上映には、約1000人がファンが集まった。予約チケット200席に対し、半日で約2000人以上の応募が殺到。当日チケットにも長蛇の列ができ、400人以上が入手できずに諦めるほどの反響があった。
上映前の舞台あいさつに登場した新海監督は「皆さんの署名活動のおかげでインドに来ることができて、心から幸せです。本当にありがとう。インドという日本からとても離れた国で、文化も異なり、さまざまな価値観を持つ皆さんに、『天気の子』をどんなふうに楽しんでいただけるのか、心から楽しみにして来ました。皆さんの心の中に、少しでもこの映画が何かを残すことができたら、とても幸せに思います。どうか映画を楽しんでください」と語った。
新海監督は翌日、署名活動を始めた、現地の男子高校生パンチョーリさんとも対面。新海監督は、「パンチョーリ君の熱意と行動力によって、この先日本とインドのアニメーション映画の形が少し変わるかもしれないし、日本の映画産業の形が少し変わるかもしれない。心からすごいことだと思います」と感想を語った。
「天気の子」は現在、140の国と地域での配給が決定、米アカデミー賞の日本代表にも選出されている。インドでは、10月11日から公開される。
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