10月25日公開の俳優・高杉真宙さん主演の映画「超・少年探偵団NEO -Beginning-」。江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズに登場した名探偵・明智小五郎とその弟子の小林芳雄(小林少年)の末裔(まつえい)の物語を描く作品だ。小林少年のひ孫・小林芳狼(よしろう、高杉さん)の親友・ワタリを演じる佐野岳さんに、作品の魅力、高杉さんとの共演や子供の頃の思い出について聞いた。
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小林芳狼が、親友のワタリや明智小五郎のひ孫の明智小夜(堀田真由さん)と共に、怪人二十面相や自身の宿命と向き合っていく少年少女向け冒険物語。アニメ「Yes!プリキュア5」や「ノラガミ」などの脚本で知られる赤尾でこさんが実写映画で初の脚本を手がけ、「ジョーカーゲーム 脱出(エスケープ)」などの芦塚慎太郎さんがメガホンをとる。
「少年探偵団」シリーズの新作のオファーについて「大人気シリーズに、『超』『NEO』という言葉がプラスされて『え~、どうしよう?』というプレッシャーは感じた」と、本音を見せる佐野さん。それでも「原作シリーズをリスペクトして、新しい少年探偵団を作っていけたらなと思いましたね」と、意気込みを語る。
演じたのは、小林少年のひ孫・芳狼を見守る親友・ワタリ役。芳狼が怪人二十面相と深く関わっていく過程で「(芳狼の)変化に伴って、ワタリなりにも見守る目線が若干変わっていくように心掛けました」と、演技のこだわりを明かす。心配性で不器用な性格のワタリは「みんなのお兄ちゃん的な存在で陰ながら見守る」と説明。「僕自身はあんまりお兄ちゃんっぽいって言われたことはない。そんなに似てないかな」と笑う。
芳狼を演じる高杉さんとは「以前ご一緒した作品での関係性と似ていたので、結構やりやすかったかな」と振り返る佐野さん。久々の共演となるが「当時より全然。男の子だった印象が男性に。顔つきも変わった」と印象が大人びていたといい、「時々受けるインタビューの受け答えだったり、現場でのコミュニケーションの取り方も、『すごく成長したんだな』と感じました」という。
劇中では、芳狼やワタリたちの幼い頃の「ひみつ基地」での出来事が数多く登場する。佐野さん自身の子供時代には「(小学校へ)入学した時から片耳が欠けている猫の銅像が、夜な夜な耳を探して歩き回っている(という話)」と、“七不思議”のような不思議な出来事があったといい、「実際に、たまに猫の位置がずれていたりするんですよ。みんなでワーキャー言いながら盛り上がった」と振り返る。
作品のような“秘密”ではないが、佐野さんの子供の頃には、両親が兄弟ゲンカを止める“約束”があったという。「(両親が)ケンカしているのを見たら『いっせーので』と声を掛ける。それを聞いたら声を合わせて『なんちゃってー』と言わなければいけない」と説明する。その約束も小学校の低学年までだったといい、「やっぱり言いたくないという気持ちが生まれてくる。片方が言ったのにこっちが言ってないと、もっと白熱したケンカになってしまう」と、懐かしそうに語っていた。
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