原泰久さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「キングダム」の第3シリーズのメインビジュアルが3月4日、公開された。秦国と合従軍の壮絶な戦いが繰り広げられる主戦地・函谷関を背に、秦国と合従軍の武将たちが対峙(たいじ)する姿が描かれている。秦国は、信が力強く剣を構え、えい政、河了貂、王賁、蒙恬らが鋭い視線で見つめるビジュアルで、ひょう公や蒙武ら大将軍に加え、騰、桓騎、王翦も登場。合従軍のビジュアルでは、李牧を中心に、総大将を務める楚国宰相の春申君や項翼、白麗、魏の呉鳳明、趙の慶舎、燕のオルド、韓の成恢らがにらむ姿が描かれている。
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原作者の原さんは、放送に向けて「先日、アフレコの現場にもお邪魔したのですが、声優さんたちの熱演でブース内はまさに戦場そのものでした(そしてしゃべるオギコに笑った。笑い)。今回アニメで描かれる合従軍編、どの武将も想像以上にスタイリッシュかつ存在感のあるデザインで、これらが戦場で躍動する姿に今から期待感でいっぱいです」とコメント。
アニメを手がける今泉賢一監督は「原作の中でも最もスケールの大きい函谷関の攻防戦のアニメ化ということで、スケールのあまりの大きさに本当に映像化できるのか?とひるみそうになりましたが、スタッフ全員、原作の魅力を映像で表現しようと日々作業に励んでおります。原作マンガのファンの方はもちろん、実写映画でキングダムのファンになられた方々にも楽しんでもらえる作品になるよう全スタッフが頑張っております。ぜひともテレビでご覧ください」と話している。
キャラクターデザインの阿部恒さんは「合従軍編ということで前作以上に多い登場人物(当初リスト上で200体だったとか……)と合戦シーン、さらに原作の持つキャラの質感、密度感を損なわずに、甲胄(かっちゅう)や装飾、ディテールをいかに再現できるかを追求した作業でした。『キングダム』ならではのスケール感、ダイナミックさを最大限に表現できるように、スタッフ、キャスト一同、日々頑張って作業していますので楽しんでご覧いただければ幸いです」とコメントを寄せている。
「キングダム」は、2006年からマンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の人気マンガ。中国の春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す信の活躍や、後に始皇帝の名で知られるようになる秦王・えい政、「奇貨居(お)くべし」の故事で知られる宰相・呂不韋(りょふい)など英雄たちのドラマを描いている。山崎賢人さん主演の実写映画が公開されたことも話題になった。
テレビアニメはNHK・BSプレミアムで、第1シリーズが2012年6月~13年2月、第2シリーズが2013年6月~14年3月に放送。第3シリーズは、NHK総合で4月5日深夜に放送される。
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