女優の鈴木杏さんの出演する舞台「殺意 ストリップショウ」が7月11日、シアタートラム(東京都世田谷区)で開幕した。あるダンサーのいちずな恋と壮絶な半生を描く一人芝居で、同所で26日まで上演される。鈴木さんは「何よりも無事に初日の幕が開いたことと、劇場が再スタートできたことをとてもうれしく思います。このまま千秋楽まで無事に幕が上がり続けることをとにかく祈っています」と鈴木さんは心境を明かした。
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「殺意 ストリップショウ」は、人間の強い生命力や深い業を描いてきた劇作家の三好十郎が1950年に発表した、一人の女性ダンサーが語る衝撃的半生の物語。今回は、昨年度読売演劇大賞を受賞した栗山民也さんが演出し、鈴木さんが強烈な情念を秘めたショーダンサーの喜怒哀楽を舞台上で表現する。
鈴木さんは「『殺意 ストリップショウ』は言葉によっていろいろな気持ちを引き出させる戯曲で、身と心を委ねていれば、自分の見たことのない景色を見せてもらえたり、抱いたことのない気持ちを抱かせてもらえる戯曲だと思います。後半は体力との勝負ですから、必死で戯曲にしがみついて走っている感じです」と話す。
さらに「今は私の役者人生の中でも、個人の人生の中でも、ターニングポイントの一つになるであろう、すごい時間を過ごしていると思います。そういう時期に今いるんだろうなという気がするくらい、特別な時間です。残りの公演、毎日ちゃんと発見していけるように、毎日違ってもいいから、毎日新鮮に、鮮度も熱量も保っていけたらよいなと思っています。最後まで無事に駆け抜けられるように頑張ります」と意気込んでいた。