アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーの鞘師里保さんが、劇作家・末満健一さんが手がける舞台「TRUMP」シリーズの最新作となる音楽朗読劇「黒世界 ~リリーの永遠記憶探訪記、或(ある)いは、終わりなき繭期(まゆき)にまつわる寥々(りょうりょう)たる考察について~」の主演を務めることが7月15日、明らかになった。最新作は、鞘師さんが同シリーズの第2作「LILIUM-リリウム少女純潔歌劇-」で演じたリリーの物語となる。鞘師さんがリリー役を続投し、松岡充さん、上原理生さん、樹里咲穂さん、宮川浩さん、朴ロ美さん、中尾ミエさんらが出演する。新作は、上演予定だったミュージカル「キルバーン」が、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う延期を受けて、上演されることになった。
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「TRUMP」シリーズは、2009年から展開する演劇シリーズ作品。人間の思春期(繭期)のヴァンプの少年たちが生を渇望する姿を描いたシリーズの原点「TRUMP」の他、ハロー!プロジェクトのメンバーが出演した「LILIUM-リリウム少女純潔歌劇-」や、「SPECTER」「グランギニョル」「マリーゴールド」「COCOON 月の翳(かげ)り星ひとつ」がこれまで上演された。10周年プロジェクトでは戯曲やサウンドトラックCDが発売され、展示会、ライブイベントも開催された。
最新作は、「LILIUM」の主人公リリーが、不老不死のあてなき旅の中で出会う「雨下の章」「日和の章」という二つの物語が描かれる。9月20日~10月4日にサンシャイン劇場(東京都豊島区)、10月14~20日にCOOL JAPAN PARK TTホール(大阪市中央区)で上演。「新型コロナウイルス感染症に対する十分な対策を講じた上で上演する」という。全10回のライブ配信も実施する。
同シリーズの「TRUMP」がコミカライズ化され、マンガ誌「ヤングエース」(KADOKAWA)で今秋に連載がスタートすることも発表された。