ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
特撮ドラマ「仮面ライダーセイバー」に新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ役で出演している山口貴也さんと、同作でヒロインの須藤芽依を演じている川津明日香さん。テレビシリーズのスタートから3カ月半が経過し、初の映画となる「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」(柴崎貴行監督)も公開された現在の心境とは? 12月6日放送の第13話で物語は、仲間を一人失うという一つの“山場”を迎えたが、「そこを乗り越えたことで、また一つ絆が深まった気がしています」と手応えを明かす2人に話を聞いた。
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「仮面ライダーセイバー」は、小説家の神山飛羽真(内藤秀一郎さん)が、突如消失した世界の一部を元に戻すべく、炎の剣士・仮面ライダーセイバーとして戦う物語。山口さん扮(ふん)する倫太郎は、はるか昔から人知れず、大いなる力を持つ本を守り、世界の均衡を守ってきた組織「ソードオブロゴスに属する“水の剣士”。一方、川津さん演じる芽依は、飛羽真を担当する新人編集者で、好奇心と行動力は誰にも負けない……というキャラクターだ。
2人は9月6日放送の第1話から登場。これまでも一緒のシーンが多く、山口さんは「何となく川津さんがいると安心してできたりする」と信頼を寄せる。
また、個人的には「5、6、7話で倫太郎として試練に立ち向かう姿を見せることができたし、そこで、すごくいろいろな表情を出すことができた」と手応えをつかんでいる様子の山口さん。「そして、13話で大きな山場があって、現場でも上辺だけで『頑張ろう』みたいな感じではなくて、それこそ『ワンチーム』というか、チーム一丸になって取り組めたので、こういった雰囲気をもっと出せればいいなっていう思いが、より一層、強くなりました」と語る。
“大きな山場”とは青木瞭さん演じる富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダの“消滅”のこと。主要キャラの突然の退場はニチアサファンにも衝撃を与えた。
川津さんも「最初はみんなそれぞれのキャラクターや役柄を探っていくので精いっぱいで、私もシーンの全体のことを考える余裕がなかったのですが、それこそ第13話の山場のシーンで、『みんなで頑張ろう』って気持ちが一つになって、そこを乗り越えたことで、また一つ絆が深まった気がしています」と結論づけた。
そんな川津さんは、ヒロインの芽依としてテンション高めの演技がドラマスタートから注目を集めてきた。
「最初は『何かボケなきゃ』『何かしなくちゃ』という感じだったのですが、最近は『こういうポップなお芝居があるからこそ、倫太郎を慰めるシーンとかが際立つんだ』ということを理解できたので、だいぶ肩の力も抜けて、演じやすくなってきました。無理やりテンションを上げるというよりは、面白いことがあればそこに乗っかる感じ。最初の方は動きや表情を自分の中でギチギチに決めてやっていたのですが、自然と緩急を付けられるようになってきて、その分、お芝居に幅ができてきたと感じています」と話す。
川津さんの変化や成長を近くで見てきた山口さんは、「あまり本人を前に言いたくないのでですが、むちゃぶりにも対応できるようになって、それがうまいんですよ」と発言。
すると川津さんも「監督に『つまんない』とか結構、言われたりしたので」と苦笑しつつ、「『こんなにさらけ出しているから、これ以上、恥ずかしいことないしな』と思ったら、すごくやりやすくなりました」と笑顔で応えた。
「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」は、世界の終焉(しゅうえん)を食い止めるため、強大な敵・バハト/仮面ライダーファルシオン(谷口賢志さん)に、仮面ライダーセイバーや仮面ライダーブレイズら6人の剣士が立ち向かう……という内容となっている。
撮影のスケジュールはタイトだったものの、ロケ先で子供に声を掛けてもらうという、うれしい出来事もあった。
川津さんは「広い公園で撮影していて、休憩のときに『セイバー見てます』と言ってもらえて。現場では初めてのことだったので、『え、うれしい!』みたいな感じでずっとお話ししていました」と作品が浸透していることを実感したとか。
6人の剣士による初の同時変身に加え、倫太郎と芽依による最後の“ほっこり”シーンも見どころ。さらに山口さんは「芽依のせりふで『仮面ライダーとはこういうもの』という感じの、みんなに響くような重要な言葉があるので、そこは一つ注目していただければ」とアピール。
川津さん本人も「せりふの重要性や“重み”も分かっていたからすごく緊張してしまって、『めっちゃ大事なシーンだよな、私』と思ったら、うまく口が回らなくなっちゃって、最初、噛んでしまったり、大変な思いはしたのですが、芽依のキャラも今回は結構真面目で、テレビシリーズとはちょっと違う、“ギャップ”を見せることができたのかな」と少しだけ自信をのぞかせていた。
※注:柴崎貴行監督の「崎」は「立つ崎」
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