特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」で刃唯阿(仮面ライダーバルキリー)を演じ、人気を博した女優でモデルの井桁弘恵さん。昨年8月末のテレビシリーズ終了を前後して、クイズ番組やバラエティー番組で目にする機会もぐっと増え、新たな顔を見せている。ちょうど1年前に“ゼロワン後”の話を聞いた際、「もっともっといろいろなことをやってみたいっていう気持ちが爆発しそうな気がしています」と語っていた井桁さん。その言葉通りに活躍の場を広げようとしている今の気持ちを聞いた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
“ゼロワン後”のテレビ出演で「『あれ? こういう人だったんだ』みたいに驚かれることも多い」という井桁さん。「反動ってことではないのですが、役から離れて純粋に笑ったり、リアクションするのが、すごく楽しくて。笑顔でいることは増えたと思います。モデル業も自分の中の美意識が高まるお仕事でもあるので、それぞれ得るものが違うからこそ、全部が楽しめているのかなって感じはしています」と話す。
「ゼロワン」出演前と出演後で最も大きく変化した部分は何なのか、井桁さんに聞くと「マインドの持っていき方」と回答。
「今までは、オーディションに受からなかったら落ち込む、仕事のない日が続いたら落ち込む、みたいに、結構ネガティブになることが多かったのですが。『ゼロワン』を1年間やってきた中で、『つらいときにつらいと思っているだけでは、何も進まないな』ということを感じるようになって。つらいいことをつらいままにするのではなく、そこから何か楽しいことを見つけるとか、何かやれることを探すとか、そういうマインドの作り方がものすごく大事なんだなって気づけて、よりこの仕事とちゃんと向き合えるようになりました」と振り返る。
「落ち込むことも……まぁ、あるにはあるのですが(笑い)、以前に比べて、引きずらないようにはなったのかなって思います」と笑顔を見せた。
新たな年を迎えたことで、この先、挑戦してみたいことも話してもらった。「お仕事ではそれぞれ目標があって。全部言ってしまっていいですか?」と切り出すと、「モデルでは、もっと身も心もきれいになって、ハイブランドが似合うような女性になりたいなっていうのがあります。バラエティーでは、こんな状況ではあるのですが、できることならロケをもっと経験したいなって。おいしいものを食べるのも、旅行も好きなので、全国の魅力が伝わるようなロケ番組に出てみたいです。演技では、刃唯阿とは真逆な、すごいハッピーな感じの役や、感情の起伏が激しい役にもチャレンジしたいなって」と目を輝かせる井桁さん。
一方、「ゼロワン」で経験したアクションについては、「すごくやりたいです!」と声を弾ませ、「最近の映画(『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』)が一番、楽しかったんですよ。1年間やってきて、少しですけど自信もついて、実際にできあがった映像を見たときに『頑張って良かった』って思いましたし、ここで生かしたことを次にまたつなげられたらいいなとは思います」と語っていた。