ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
天野こずえさんのマンガが原作のアニメ「ARIA」の新作となる劇場版アニメ「ARIA The CREPUSCOLO」が3月5日に公開された。2005年のテレビアニメ第1期放送開始から15周年を記念した新作で、オレンジぷらねっとを中心とした物語が描かれる。アリス・キャロル役の広橋涼さん、アーニャ・ドストエフスカヤ役の茅野愛衣さん、故・川上とも子さんからアテナ・グローリィ役を引き継いだ佐藤利奈さんのオレンジぷらねっとのキャストに新作への思い、アフレコについて聞いた。
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「ARIA」はマンガ誌「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン、現在は休刊)で2002~08年に連載されたマンガが原作。水の都・ベネチアがモチーフの街、ネオ・ヴェネツィアを舞台に、ARIAカンパニーで一人前の水先案内人を目指す主人公・水無灯里の修業の日々、友人や先輩との交流などが描かれた。
「ARIA The CREPUSCOLO」は、天野さんの完全新作描き下ろしマンガが原作。オレンジぷらねっとで修業の日々を送るアーニャは、長い間会えていない先輩のアリスとアテナのことが気がかりだった。アーニャは、友達のアイとあずさに協力してもらい、先輩たちが絶対に会える方法を探そうとする。佐藤順一さんが総監督を務め、脚本を手掛ける。「ARIA」シリーズに参加してきた名取孝浩さんが監督を務め、J.C.STAFFが製作する。
――新作の製作が決まった時はどう思いましたか?
茅野さん とにかくうれしいという気持ちでした。私は前作の「ARIA The AVVENIRE」(2015年)からの参加だったので、また演じられるという喜びと、しかも今回はアテナ先輩ともお話できるなんて幸せすぎると思いました。
――茅野さんは声優の道を志したきっかけが「ARIA」だったとさまざまなインタビューで語られています。
茅野さん だから今回は、アリス先輩とアテナ先輩とお話しできている感じに浮き足だってしまって、自分を抑えるに必死でした。ただのファンですね(笑い)。
広橋さん 「ARIA」はずっとあるものというか、そんなに久しぶりという感じもないのですが、これまでアーニャちゃんとたくさん話す機会もなかったし、アテナ先輩ともっともっと話したいと思っていたことがかなうんだと思って、「うっひょーい! 祭りだ!」みたいな感じでしたね。小躍りしているみたいな。
――新作では、佐藤さんがアテナ役としてARIAファミリーに加わることになりました。
広橋さん (佐藤)利奈ちゃんがアテナさんを演じると聞いた時はうれしくて。すぐに利奈ちゃんにメールしました。「うれしいよ、ありがとう。感謝しかない」って。またアテナさんと話す機会を作ってもらえるなんてことがあるんだと。アテナさんはずっといるけど、また会話ができるんだと思って、それがすごく胸にしみましたね。
――佐藤さんはアテナ役に対してどんな思いでしたか。
佐藤さん 長く愛されている作品で、(川上)とも子さんが築かれてきたアテナさんがいらっしゃって、皆さんがそのアテナさんをとても大切にされているからこそ、今まで声を入れなかったと考えると、責任は重大だという思いでした。とはいえ、収録前に全シリーズを見て、収録をして、すごく充実したARIA時間を過ごすことができました。改めて「とも子さんすごいな」「とも子さん好き」という思いばかりで。少しでもとも子さんが残されたものを私も持って、生きていきたいなと考えを新たにしています。
――今回は少人数での収録だったそうですが、オレンジぷらねっとの掛け合い部分は一緒に収録されたと伺いました。振り返っていかがですか。
茅野さん オレンジぷらねっとの3人が掛け合いで録(と)れただけでも奇跡的な感じでしたね。
広橋さん でも、私はテレビシリーズから関わってきたというのもあるんでしょうけど、不思議とみんなの声が聞こえてきました。だから、あまり心配がなかったし、安心感を持って臨めました。利奈ちゃんは初めてだったけど、どうだった?
佐藤さん 私も収録前にすごく「ARIA」を見ていたので、皆さんの声は聞こえていました。唯一自分の声が聞こえなくて、とも子さんだったらどうかなと考えてしまうところもあったのですが、実は不安はなかったんです。
茅野さん 完成した音を聞くと、バラバラに収録したとは思えないぐらい本当に息ぴったりでしたね。それは長い間、みんなが一緒に作品を作ってきた結果が出ているんだろうなと思って、すごく感動しました。
――「ARIA」は優しく癒やされるような世界観が魅力です。演じる上で大事にしていることは?
茅野さん 「ARIA」で大事にしているのは“空気”ですかね。
広橋さん そうだね。温かい空気感がある。なにか流れているものは絶対あるなとは思いますね。それは、すごく気をつけてそうしているというわけじゃなくて、そうなっちゃっているというか。
茅野さん サトジュン(佐藤順一)さんが、その空気感を作っているのかもしれないですね。
広橋さん そうか。サウナで大きな葉っぱを使って熱風を掻き回すじゃない? あれみたいに良い感じにしているんじゃないかな(笑い)。
茅野さん 私たちがスタジオに入る前にネオ・ヴェネツィアの風を巻き起こして、そこで迎え入れてくれるんでしょうか。
広橋さん そうかも(笑い)。
茅野さん サウナで例えるのもいいですけど、大縄跳びで例えるのも楽しいかもしれないです。サトジュンさんと涼さんが縄を回してくれていて、私と利奈さんが「行きましょう」って入るみたいな。
佐藤さん すてき。普通の大縄だったら絶対無理だけど、茅野ちゃんと一緒なら入れる(笑い)。
――「ARIA」は15年の長きにわたり愛されている作品です。自身にとって作品はどんな存在になっていますか。
茅野さん 私は「ARIA」がきっかけで声優になったので、「ARIA」がなかったら声優としてお仕事をしている今の私はいないんですよね。だから、道しるべのような存在です。道の先にぽっと灯(とも)って、「すてきだな」「そこに行きたいな」と思わせてくれる。そっと背中を押してくれたり、手招きしてくれていたり、目が合ったらにっこりしてくれる。勇気を出したい、一歩踏み出してみたいと思わせてくれる作品です。
佐藤さん 「ARIA」は、遠いネオ・ヴェネツィアの物語ですが、自分自身のことのように感じられることがたくさんあるんですよね。私たちが生きている世界と交差する瞬間がある。流れる川や街並みが常に移ろって時を重ねていて、その中に自分も一歩足を踏み入れて、その一部になっているのかなと。とても言葉にしづらいのですが、そこにいてくれるものというか。そこに存在してくれて、緩やかに自分と一緒に動いているという印象ですね。
――広橋さんが演じるアリスはテレビアニメ第1期から登場し、最初は人付き合いが苦手でしたが、仲間との交流を経て少しずつ成長してきました。
広橋さん テレビアニメが始まった時は、アリスって自分の子供の頃を思い出すようなキャラクターだなと思っていて、すごくやりづらかったんです。不器用なところは自分を見ているようで恥ずかしいというか。大人になっていって、人付き合いの部分は改善されてはいったけど、根本にあるものってそんなに変わらないということをアリスを演じると感じさせられて「痛い痛い……」という感じになっていたんです。
――その感覚が時がたつにつれて変化していった?
広橋さん 15年という時間を経てアリスがすごく成長して、私も年齢を重ねていくと、これまで自分と同化させて演じてきたものが、もう少し広い目でアリスのことを見られるようになりました。「アリス成長したね!」「大人になったじゃん!」みたいな(笑い)。解放されたわけではないですが、あまり苦しくなくなったんです。そう思える時間の流れを感じてうれしくなりました。
広橋さん、茅野さん、佐藤さん、それぞれが「ARIA」への愛を持って臨んだ新作。広橋さんは台本を読んだ時、「世の中の状況もいろいろある中で、そんなことを見越して作っていないはずなのに、優しく手を差し伸べてもらえる台本になっていて、今読めてすごく幸せだった」と感じたという。変わらずそこにある「ARIA」の世界にじっくりと浸りたい。
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