オクラ~迷宮入り事件捜査~
第11話 バディ終焉!最後のねつ造
12月17日(火)放送分
アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーで女優の堀未央奈さんが、連続ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」(テレビ大阪・BSテレ東ほか、土曜深夜)に出演している。ヒロインのヨシ子を演じている堀さんは、今作が本格コメディー初挑戦だが、顔芸や、白目をむいたりと、早速コメディエンヌぶりを発揮している。乃木坂46卒業から約1年、数々のテレビドラマに出演するなど、女優として活躍する堀さんに話を聞いた。
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ドラマは、昭和30~40年代、子供たちに絶大な人気を博した武内つなよしさんの少年マンガ「赤胴鈴之助」の“その後”をコメディー要素多めのオリジナルストーリーで描く。江戸時代からタイムスリップしてきた赤胴鈴之助(尾上松也さん)が、令和の時代でまったり過ごしながら、同じくタイムスリップしてきた宿敵「鬼面党」と戦っていく。テレビ大阪で土曜深夜0時56分、BSテレ東で土曜深夜0時に放送中。
堀さん演じるヨシ子は、鬼面党の頭目・銀髪鬼(ぎんぱつき、近藤芳正さん)の娘。銀髪鬼が現代に来て結婚した妻の連れ子であるため血縁関係はなく、おせっかいな義父を疎ましく思っている。鈴之助らが通う居酒屋の看板娘でもある。
堀さんはヨシ子について、「白目をむいたりとか、普段のドラマではやらないキャラクターだったので、演じることがすごく楽しみでした」と笑う。白目をむくというコメディーの洗練に対して、「白目をむいたことがなかったので、松也さんに『どうやってやればいいのでしょうか?』って聞いたりして、皆さんに温かく見守られながら、演じました」と振り返る。「初めてでしたが、結構ちゃんと白目になっていたので、(出来は)100点じゃないですかね(笑い)」と自信を見せた。
ヨシ子を演じるにあたり、自身の経験が生かせる部分もあったという。「高校1年生の頃に1年間ぐらい喫茶店でアルバイトをしていたことがあって。物をお盆で運んだり、片付けたり、(居酒屋のホールでの演技に)通じる部分があって、なつかしかったです。そういった所作とかは経験していたので、たどたどしくならずに演じることができたと思います」
ヨシ子を演じる上で、意識したことは“ツッコミ”役でいること。「皆さんがアドリブでふざけたりとか、個性が強いので、ヨシ子は冷静にそこをツッコむ立場でいることを意識しました。でも、ツッコミなので笑ったらいけなくて、皆さんが面白いので、そこは結構大変でした」と笑顔で振り返った。
今作では、コメディエンヌぶりを発揮している堀さんだが、乃木坂46を卒業してからこれまで、不倫におぼれる魔性の女や、DV被害者、小児科医など、さまざまな役を演じて存在感を発揮している。また、この1年で公式YouTubeチャンネルや、ファンクラブも開設するなど幅広い活動を展開している。
堀さんはこの1年について「プライベートではコロナ禍で、なかなか行きたいところにも行けなかったのですが、お仕事に関してはすごく充実していました!」と語る。「ドラマでさまざまな役を演じさせていただいたり、出演したかったバラエティーに出ることができたり、ファンクラブも開設して、これまで以上にファンの方と交流することができて……1年があっという間に終わった感じです」と充実感をにじませる。
昨年7月に開設した公式YouTubeチャンネルは、自身で企画し、撮影を兼ねることもあるという。中でも、昨年末に公開した尾上さんとの対談企画で「プロデュースがしたい、人材育成がしたい」と語る一幕があった。その“真意”を聞くと、「プロデュースするのが大好きなんです」と返ってきた。
「デビューした頃は、自分すらもプロデュースできなかったのですが、アイドル活動や、ファッション誌のモデル活動を通して、メークとかファッションとかを勉強する中で、“良い物”であふれて、たくさん人が喜ぶ世の中ってすごくステキだなって思って。でも、私の自分に厳しい性格からか、『なんでこうなっちゃうの?』『もっとこうすれば良いのに』ってモヤモヤすることが増えてきたんです。だったら、自分が納得のいくものを作ろう!って思うようになっていきました」
乃木坂46時代から「自分が納得のいくもの」を作ろうというこだわりは強かったといい、「メークや髪型などは、自分なりにいろいろと提案させてもらったり、発信するものは、ちゃんと考えて作っていきたいという思いは、乃木坂46時代からずっと大切にしていました」と語る。
現在は、YouTubeやファンクラブで、ファンに楽しんでもらう企画を次々と仕掛けている堀さん。「最初は自分自身のためにやっていたことを、今は人のためにやりたいなって思いが強いです。後輩のメンバーに服をあげたり、メークをして喜んでくれたりしたことが、そう思うに至ったきっかけだったのですが、自分の後押しで人がもっと輝けるなら、無償でもやりたいです。今はファンの方に向けた物作りを中心にやっていますが、今後はコスメ、人材育成などもやっていきたいです!」と目を輝かせていた。