特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、日曜午前9時)に出演中の奥智哉さん。17歳の期待の若手俳優で、主人公一家の五十嵐家が営む銭湯「しあわせ湯」の常連客・牛島太助(矢柴俊博さん)の息子・牛島光を演じている。2月6日放送の第21話「我が命をかけて、想いを託して」では、両親ともども、政府直属の特務機関FENIX(フェニックス)を監視してきたという組織「ウィークエンド」の主要メンバーだったことが明かされた。劇中での活躍が、今後より一層クローズアップされそうな“光くん”こと奥さんに話を聞いた。
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「仮面ライダーリバイス」は、仮面ライダーの生誕50周年記念作品。主人公・五十嵐一輝(前田拳太郎さん)が大切な家族を守るため、内に宿る悪魔バイスと契約して仮面ライダーリバイに変身。悪魔バイス(声・木村昴さん)が変身する仮面ライダーバイスと共に、“一人で二人”のコンビの仮面ライダーリバイスとして、悪魔崇拝組織デッドマンズと戦う姿を描く。
奥さんは2004年7月18日生まれ、神奈川県出身の17歳。芸能事務所「アミューズ」所属で、連続ドラマ「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」(カンテレ・フジテレビ系)や、フジテレビ系“月9”ドラマ「監察医 朝顔」第2シーズンなどに出演してきた期待の若手俳優だ。
「仮面ライダーリバイス」で演じる牛島光の印象は、当初「誰が見てもいい印象の好青年」だったという。
一輝の妹であるさくら(仮面ライダージャンヌ、井本彩花さん)とは同じ空手道場に通い、仲の良いところを見せているが、本当のところは「人間としての感情が希薄」。
「喜怒哀楽が分からなかったり、自分の気持ちが理解できていなかったりするんだろうな、と思っています」
だからと言って「いつも無表情」というわけではなく、「牛島光というキャラクターに寄り添って、理解を深めていって、作品に落とし込めたら」と奥さんは意気込んでいる。
現役高校生の奥さん。「普段は陽キャラでもなく陰キャラでもない」というが、「人間らしさがないときがあるよ」と親に言われたこともあるといい、「自分でも、つかみどころがないのかなって思います」と自覚。
「牛島光と近い部分でもあるのかなって。自分としては『人間らしくない』と言われることがあまり理解できてはいなくて、『どこを見てそう言っているのか』と思ったりもするのですが……。親にそう言われるってことは、間違ってはいないのかもしれません(笑い)」
アニメ好きの一面もあり、「最初にハマったのは確か『東京喰種トーキョーグール』。あと『化物語』は原作を読んでいて、アニメも好きです。最近ハマったのは『見える子ちゃん』。ホラーの要素も兼ね備えているんですが、何かほっこりするんです」とも語っている。
自身も空手経験者という役との大きな共通点はあるものの、「人間としての感情が希薄」な牛島光を演じるにあたっては、アニメのキャラクターも参考にした。
「感情が希薄だからと言って、無機質だったり、表情が無になるのとは違うのではないかということを監督からご指摘いただいて、気付かされた部分はありました。自分が今までやってこなかったタイプの役ではあるので、難しさを感じたのですが、もしかしたら好きなアニメにヒントがあるんじゃないかって思ったんです。代表的なところでは『エヴァンゲリオン』の綾波レイ。ほかにも、いろいろなマンガやアニメのキャラクターを見て、こういったシーンでは、こんな表情していたなとか、ヒントにしたりしました」と明かし、「現段階では、役作りの手段の一つとして、悪くはなかったと思っています」と手応えも口にしていた。
昨年の出演発表の際、「撮影期間の中で、多くのことを学び、ひと回りもふた回りも成長できるよう頑張ります。そして、撮影が終わるころには身長も伸びてますように!」とコメントしていた奥さん。「今、身長は168センチで、170は超えたいと思っています。でも“70の壁”って大きいんですよね(笑い)」と素直な思いを吐露する。
俳優としては「いろいろな方とお芝居をして、皆さんのいいところを吸収して、成長したいですし、アクションも、『アクション俳優としてやっていけるんじゃないか』と言われるようにもなりたいです」と声を弾ませる。
惹(ひ)かれるのは、やはり「陰がある役」といい、「自分が出ている作品を見て、心に変化、感情の変化が起こったり、価値観が変わったりしてくれたらうれしいです」と目を輝かせていた。