TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。
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2022年6月の売り上げは、ソフト部門が前年並みだった一方、ハード部門が6割程度で、トータルとしては8割弱といったところでした。
ソフト部門のトップは「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」(NS、アニプレックス)でした。ユーザー層は完全にファミリー、キッズがメインで、PS4版とはユーザーの住み分けができていてよかった。今も売れ続けており、ファミリー、キッズ層は発売日に左右されないこともあるので、今後も息の長いセールスが期待できそうです。
2位に入った「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」(NS、コーエーテクモゲームス)も好調。無双ファンというよりは本編の「ファイアーエムブレム 風化雪月」(同、任天堂)のファンとみられる女性ファンが伸びています。
注目の「モンスターハンターライズ:サンブレイク」(NS、カプコン)ですが、「モンスターハンターライズ」(同)とのセットとなるパッケージ版はややスロースタート。一方で、ダウンロード版が想定を超える売り上げを記録しています。「モンスターハンター:ワールド」(PS4、カプコン)と「モンスターハンター:ワールド アイスボーン」の比率と同じぐらいの割合になっています。また、俳優の山田裕貴さんを起用したテレビCMも話題を呼んでいます。
7月の注目は「ライブアライブ」(NS、スクウェア・エニックス)。予約が絶好調で熱心なファンの存在をうかがわせます。1994年に発売されたタイトルですが、リメーク、リマスターも出ていない、まさに“伝説のRPG”。当時を知らない20代のゲーマーの指示を集めているのも面白いですね。続いては「モンスターハンターライズ:サンブレイク」、7月末発売の「ゼノブレイド3」(同、任天堂)あたりか。「デジモンサヴァイブ」(PS4・NS、バンダイナムコエンターテインメント)、「信長の野望・新生」(同、コーエーテクモゲームス)などの新作にも注目しています。
1位 鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚(NS)
2位 ファイアーエムブレム無双 風花雪月(NS)
3位 モンスターハンターライズ+サンブレイク セット(NS)
4位 Nintendo Switch Sports(NS)
5位 マリオストライカーズ:バトルリーグ(NS)
6位 星のカービィ ディスカバリー(NS)
7位 Minecraft(NS)
8位 マリオカート8 デラックス(NS)
9位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
10位 eBASEBALL パワフルプロ野球2022(NS)
11位 リングフィット アドベンチャー(NS)
12位 マリオパーティ スーパースターズ(NS)
13位 Pokemon LEGENDS アルセウス(NS)
14位 あつまれ どうぶつの森(NS)
15位 映画「五等分の花嫁」 ~君と過ごした五つの思い出~(NS)
16位 太閤立志伝5 DX(NS)
17位 Splatoon2(NS)
18位 世界のアソビ大全51(NS)
19位 ふたりで!にゃんこ大戦争(NS)
20位 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(NS)
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