1980年代に圧倒的な支持を得て、現在もリバイバルヒットが続くわたせせいぞうさんのマンガ「ハートカクテル」の新作テレビアニメが制作され、「ハートカクテル カラフル」としてNHK総合で3月21、28日の午後10時45分から放送される。わたせさんが約20年ぶりに書き下ろした新作がアニメ化され、約5分間のショートアニメ全5話が放送される。声優として「ハートカクテル」の大ファンを公言する人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さん、女優の満島ひかりさん、1980年代に放送された初代アニメに出演した奥田民義さんが出演する。島健さんが音楽を担当する。

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　「ハートカクテル」は、1983～89年に「モーニング」（講談社）で連載されたわたせさんのマンガ。都会の男女の恋愛模様をオールカラーで描き、1980年代に大ブームを巻き起こした。1980年代にアニメ化され、ドラマ化もされた。

　新作は、年の差の恋、コロナ禍で会えなくなった2人、シングルマザーの恋愛など“現代の多様な恋”が描かれる。3月21日午後10時45分に第1～3話、 28日午後10時45分に第4、5話放送。

　◇亀梨和也さんのコメント

　僕が初めてハートカクテルに出会ったのは2011年。今から、12年前です。当時、先輩の俳優さんに紹介していただき、一瞬でその世界に魅了されました。ストーリーにちりばめられた登場人物たちの思い、言葉に心揺さぶられました。今回そんな大好きな作品の一部として参加させていただけて、本当に光栄です！　自分自身、作品に声を吹き込ませていただくお仕事が初めてだったので、すごく緊張してその日を迎えましたが、わたせさんご本人もいらしてくださり、とてもすてきな空間での収録でした。満島ひかりさんと一緒にブースに入り、同時に収録させていただきましたがとても心強く、たくさんの刺激をいただきました。収録中に広がっていく可能性を、皆で見つけて形にしていく。すごく充実した時間を過ごさせていただきました。また、番組を通じて、わたせさんの新作に出会えることを楽しみにしています。

　◇満島ひかりさんのコメント

　ご縁によって、「ハートカクテル」と出会う機会に恵まれました。するとびっくり！　すっごく魅力的なのです。今の時代を描いた新作ということもあり、グッと軽やかさを感じるし、おかしみがそよ風のように届いてきます。録音当日は、作者・わたせせいぞうさんに見守っていただきながら（ぜいたくですよね）、初共演となる亀梨和也さんと共にブースに入り、ウィットに富んだせりふたちの掛け合いをしました。ヘッドフォン越しに聞く亀梨さんの声は細部まで優しく、柔らかな音色がすてきでした。

　◇奥田民義さんのコメント

　〔ばえる〕とは＜見映えがする＞の略語だろう。が、極端な・奇抜な・度が過ぎた方向に逸脱している気がする。人は、見て聴き触れ味わい香りをたのしめる。そこに生まれる喜怒哀楽は、それこそ十人十色、千差万別。さまざまな“心の震え”がないまぜに成長していく。〔映える〕は〔映す〕という訓も持つ。ふとした出会いが、自分の心を映し出す。互いの心が織りなす「ハートカクテル カラフル」は、“内なる自分を映えさせてくれる心の模様”だ。