吾峠呼世晴（ごとうげ・こよはる）さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」の第6話「柱になるんじゃないのか！」が、フジテレビ系で5月14日に放送された。第6話は、主人公・竈門炭治郎、同期の鬼殺隊士の不死川玄弥（しなずがわ・げんや）と、上弦の肆の鬼・半天狗の分裂体との激闘が描かれ、窮地の玄弥を炭治郎が「絶対諦めるな！」と叱咤激励するシーンが話題になった。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　第6話は、玄弥が半天狗の5体目の分裂体を追うシーンが描かれた。手ごわい5体目に苦戦する中、玄弥は背後から分裂体の積怒（せきど）に首を狙われ、絶体絶命の危機に陥る。自身の死が迫り、玄弥は兄で風柱の不死川実弥（さねみ）に思いをはせる。不死川家には、鬼になってしまった母・志津が子供たちを襲い、家族を守るために実弥がやむなく母を殺してしまったという悲しい過去があった。玄弥は、事件が起こった当時、混乱していたとはいえ、「なんで母ちゃんを殺したんだよ！」と実弥を責めてしまったことをずっと悔やんでいた。

　鬼の手が迫り、玄弥が「ごめん、兄ちゃん……謝れないまま俺は死ぬ」「俺、才能なかったよ、兄ちゃん。呼吸も使えないし、柱にはなれない。柱にならなきゃ柱に会えないのに。頑張ったけど無理だったよ」と諦めかけた時、炭治郎の「玄弥～！！　諦めるな！」という声にはっとさせられる。

　炭治郎は積怒の攻撃を阻止し、「もう一度首を斬るんだ！　絶対諦めるな！　次は斬れる！　俺が守るから！」と玄弥を鼓舞する。それでもぼうぜんとする玄弥に炭治郎は「柱になるんじゃないのか！　不死川玄弥！」と力強く呼びかけ、玄弥は気力を取り戻す。炭治郎自身も家族を鬼に殺された上、妹・禰豆子を鬼に変えられてしまい、玄弥と境遇が似ている中、同期を叱咤激励する姿に「胸が熱くなる」「格好いい」「炭治郎の言葉が心に響く」と、心を動かされた人も多かったようだ。炭治郎が竈門家の長男、玄弥が不死川家の次男ということもあり、SNSでは「炭治郎の“長男力”」が話題になった。

　「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016～20年に「週刊少年ジャンプ」（集英社）で連載された。テレビアニメ「竈門炭治郎 立志編」が2019年4～9月に放送され、2020年10月公開の劇場版「無限列車編」が国内歴代興行収入1位となる約400億円を記録するなど大ヒットした。「遊郭編」が2021年12月～2022年2月に放送された。

　「刀鍛冶の里編」は、前作「遊郭編」から続くストーリーで、刀鍛冶が集まる刀鍛冶の里での物語が描かれる。第7話「極悪人」が、フジテレビ系で5月21日午後11時15分に放送される。