解説:「鬼滅の刃」“残る”上弦の鬼は? 煉獄を倒した猗窩座、出世が早い童磨 謎多き黒死牟

「鬼滅の刃」のコミックス第2巻のカバー
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「鬼滅の刃」のコミックス第2巻のカバー

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」。これまで「竈門炭治郎 立志編」「無限列車編」「遊郭編」「刀鍛冶の里編」とストーリーが進み、新作テレビアニメ「柱稽古編」の制作が発表されたことも話題になっている。ストーリーを追うごとに、主人公・竈門炭治郎ら鬼殺隊と鬼との戦いも激しさを増しているが、「遊郭編」「刀鍛冶の里編」では、鬼の中でもトップクラスの精鋭である上弦の鬼のうち3体を撃破した。上弦の鬼は、鬼の頂点に立つ鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の直属の配下で、上弦を倒すことが宿敵・無惨打倒へとつながる。残る上弦の3体はどんな鬼なのか、解説する。

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 そもそも無惨直属の精鋭は十二鬼月と呼ばれており、上弦と下弦のそれぞれ6人ずつで構成され、上弦の壱が最も強く、下弦の陸(ろく)が最弱となる。中でも上弦の鬼は100年以上顔ぶれが変わっていなかったが、「遊郭編」で炭治郎や音柱の宇髄天元(うずい・てんげん)らに上弦の陸の堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)の兄妹が倒されたことで、鬼たちに激震が走った。無惨は上弦の鬼を招集し、「113年ぶりに上弦が殺されて私は不快の絶頂だ」と激怒するほどだった。

 続く「刀鍛冶の里編」では、鬼殺隊が上弦の伍(ご)・玉壺(ぎょっこ)、上弦の肆(し)・半天狗(はんてんぐ)を撃破。短期間で上弦の6人中3人が倒され、100年以上変わらなかった戦況が大きく動いた。

 残された上弦の鬼は、上弦の参の猗窩座(あかざ)、弐の童磨(どうま)、壱の黒死牟(こくしぼう)のトップ3。猗窩座は、炭治郎たちが初めて相対した上弦の鬼で、石田彰さんが声優を務める。「無限列車編」で炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)を倒した敵(かたき)でもある。武術を用いた攻撃が得意で、強者との戦闘を好み、「無限列車編」では、煉獄の強さを認めた上で「お前も鬼にならないか?」と誘うシーンが話題になった。

 上弦の弐の童磨は、宮野真守さんが声優を務める。こわもてが多い上弦の中でも美しい顔立ちの鬼で、口調は穏やかながらも不気味な存在だ。「遊郭編」の回想シーンでは、過去の上弦の陸として登場し、当時人間だった堕姫と妓夫太郎を鬼の世界に引き入れた。童磨は猗窩座より後に鬼になったにもかかわらず、猗窩座より上位に出世しており、その強さがうかがえる。「刀鍛冶の里編」第1話では、童磨が従者に「教祖様」と呼ばれるシーンも描かれた。

 そして、上弦の壱・黒死牟。無惨の次に強いと思われる鬼で、置鮎龍太郎さんが演じている。無限城に上弦が集結した際には、童磨に敵意をむき出しにする猗窩座の腕を目にも留まらぬ早さで切断し、序列の乱れを叱責。言葉数は少ないながらも童磨を一瞬で黙らせる威圧感に、底知れぬ強さが垣間見える。

 煉獄を倒した猗窩座、その猗窩座を上回る童磨、謎多き黒死牟。演じる声優陣の豪華さを見ても、とんでもなく強いはず。鬼殺隊はこのトップ3を相手にどんな戦いを繰り広げるのか? 「柱稽古編」の戦いが注目される。

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