ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が、公開17週目の5月23日で一部映画館を除く全国規模での上映を終了する。劇場版は、2006年に制作が発表されたものの、その後は長らく続報が途絶えていた。発表から約18年の時を経て、1月26日に公開された。約4カ月のロングラン上映となり、5月18日付けで興行収入が47億円を突破するなど大ヒットしている。発表から約18年、劇場版にはスタッフ、キャストの思いが込められている。
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「機動戦士ガンダムSEED」シリーズは、「機動戦士ガンダムSEED」が2002年10月~2003年9月に放送され、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が2004年10月~2005年10月に放送された。これまでの「ガンダム」シリーズのファンに加え、多くの女性層を獲得し、ガンプラ(プラモデル)も好調で、小学生を中心に“第二次ガンプラブーム”を巻き起こした。
「SEED FREEDOM」は、福田己津央監督らテレビアニメのスタッフが再集結した。放送開始から約22年、劇場版の発表から約18年たったが、福田監督はインタビューで「20年というのは、思ったよりも時間がたったように感じていなくて、せいぜい10年くらいかなという感覚です」と語っていた。
「両澤(千晶)が亡くなってから、時間がたつのが止まったようなところもあって、その間が動いていない気がするんですよ。劇場版が発表されたのも少しフライング気味でしたし。仕事として常にプロット、脚本が横にあった。途切れていなくて、20年前のままなんです。そういう意味では、古くなってなければいいなと思います」
両澤千晶さんは、福田監督の妻で、テレビシリーズのシリーズ構成、脚本を手掛けた。2016年に亡くなり、「SEED FREEDOM」では後藤リウさん、福田監督と共に脚本としてクレジットされている。
ラクス・クライン役の田中理恵さんにインタビューした際、涙を流しながら両澤さんへの思いを語っていた。
「アフレコの時は絶対に泣かないんですけど……。ごめんなさい……。両澤さんへの思いを乗せて収録しました。しっかりやらなきゃ……と頑張りました。皆さんに、いろいろな思いがあります。20年持ち続けたので、すごい思いがあるんです」
主人公のキラ・ヤマト役の保志総一朗さんも「SEED」シリーズに特別な思いがあった。保志さんは数々の作品に出演している人気声優ではあるが、代表作と言われれば、「SEED」となる人も多いはず。
保志さんは、インタビューで「僕と言えば『SEED』を思い浮かべる方も多いでしょうし、いろいろな意味で大きくなりすぎているところもあると思います。一つ一つの作品が大事なのですが、思い入れはすごくあります」と語ったことがあった。
「正直に言うと『SEED DESTINY』で満足していたんです。劇場版はなさそうだな……と思った時期もありました。でも、新作でキラとラクスの物語に、ある種のけじめがついたことがすごくよかったですし、説明が難しいのですが、新作によって自分の中の『SEED』という存在が、より完成されたようにも感じています。これで終わりではないし、『SEED』が自分の中で再スタートし、ここからが新たな『SEED』だ……と物語に新たな思いを馳せることができます。これを待っていたんだな!と感じています」
劇場版を待ち続けたファンも「これを待っていた」と感じたはず。だからこそ「SEED FREEDOM」は多くの人の心をつかみ、大ヒットしたのだろう。
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