解説:「プレバンガンプラ総選挙2024」 1位のデスティニーインパルスとは? 「SEED FREEDOM」“幻のMS”も話題に

「プレバンガンプラ総選挙2024」で1位に選ばれた「RG 1/144 デスティニーインパルス」(c)創通・サンライズ
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「プレバンガンプラ総選挙2024」で1位に選ばれた「RG 1/144 デスティニーインパルス」(c)創通・サンライズ

 人気アニメ「ガンダム」シリーズのプラモデル(ガンプラ)の投票企画「プレバンガンプラ総選挙2024」のトップ10が発表され、「RG 1/144 デスティニーインパルス」が1位に選ばれたことが話題になっている。総選挙の結果によって注目を集めているデスティニーインパルスについて解説する。

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 ◇デスティニーシルエットを装備したインパルスガンダム

 「プレバンガンプラ総選挙2024」は、バンダイナムコグループの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で販売された約700点のガンプラの中から「BEST of プレバンガンプラ」を決めた。5月16日~6月17日に投票を受け付け、4万8000人以上が投票した。2位は「HGBF 1/144 アメイジングズゴック」で、「MG 1/100 プロヴィデンスガンダム[スペシャルコーティング]」が3位だった。

 デスティニーインパルスは、「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの企画「機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV」に登場するMS(モビルスーツ)。「SEED DESTINY MSV」は、「SEED」シリーズのMSの派生機などにフォーカスした企画で、インパルスガンダムが大型のデスティニーシルエットを装備したのがデスティニーインパルスだ。あらゆる戦況に対応できる統合兵装システム試験運用型として開発され、そのコンセプトは、デスティニーガンダムに引き継がれることになる

 「RG 1/144 デスティニーインパルス」は、昨年の「プレバンガンプラ総選挙2023」の「MG/RG/PG etc部門」でも3位にランクインするなど人気MSではあるが、今回の総選挙で1位に躍り出た。大躍進の裏側には、「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作劇場版として1月26日に公開された「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が関係していると推測される。

 ◇「SEED FREEDOM」でファンがザワつく

 「SEED FREEDOM」にデスティニーインパルスが登場するわけではないが、4月に開催された同作のスタッフトークで、“幻のMS(モビルスーツ)”としてデスティニーインパルスが挙げられた。スタッフトークには、アニメを手掛けるバンダイナムコフィルムワークスの仲寿和プロデューサーと3DCG制作デスクの藤田進夢さんが登壇。アニメに登場予定だったが、見送られた機体として、デスティニーインパルスなどが紹介された。

 デスティニーインパルスの登場が見送られたのには理由がある。「SEED FREEDOM」には、デスティニーガンダムを改修したデスティニーガンダムSpecII、インパルスガンダムを改修したフォースインパルスガンダムSpecIIが登場することと関係しているといい、藤田さんは「監督からデスティニー(デスティニーガンダムSpecII)とかぶってしまう、だったらインパルスがいろいろな武器を使って戦ってた方が差が出るという話がありました」と説明していた。

 「SEED FREEDOM」が公開される少し前に、「プレミアムバンダイ」で「RG 1/144 デスティニーインパルス」の再販が発表されたこともあり、「劇場版に登場するのでは?」などというファンの声もあった。「SEED FREEDOM」には登場しなかったものの、検討されていたことが明かされ、ファンがザワついた。

 「SEED FREEDOM」をきっかけに、デスティニーインパルスが再注目されたことが、大躍進につながったのかもしれない。「プレバンガンプラ総選挙2024」の上位入賞商品は「総選挙選抜ガンプラ」として再販されることもあるといい、今後の展開に期待したい。

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