舞-HiME:“サンライズ初の萌えアニメ”20周年 久行宏和描き下ろしビジュアル&イラスト 小原正和監督コメントも

「舞-HiME」の放送20周年記念イラスト(C)SUNRISE
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「舞-HiME」の放送20周年記念イラスト(C)SUNRISE

 人気アニメ「舞-HiME」が、2004年のテレビアニメ放送開始から20周年を迎えることを記念した企画が実施されることが分かった。20周年を祝して、キャラクターデザインの久行宏和さんによる描き下ろしビジュアルとイラストが公開された。20周年ロゴもお披露目された。小原正和監督が祝福コメントを寄せている。

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 2本の20周年PVもYouTubeで公開された。オープニングテーマ(OP)「Shining☆Days」、エンディングテーマ(ED)「君が空だった」をそれぞれ使用した映像で、OP版はHiMEたちの活躍を思い出せる内容、ED版は物語のクライマックスを感じられる内容となっている。「舞-HiME」の公式X(ツイッター)アカウントも開設された。20周年を記念して、キャラクターがデザインされたスイーツが発売されることも発表された。

 「舞-HiME」は、“サンライズ初の萌えアニメ”と銘打った、美少女たちが活躍するバトルアクションアニメ。テレビアニメ「舞-HiME」が2004年9月~2005年3月に放送され、第2弾作品としてテレビアニメ「舞-乙 HiMEが、2005年10月~2006年3月に放送された。その後もOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)「舞-乙 HiME Zwei」「舞-乙 HiME 0~S.ifr~」が制作された。

 ◇スタッフ(敬称略)

 企画:サンライズ▽原作:矢立肇▽シリーズ構成:吉野弘幸▽キャラクターデザイン・アニメーションディレクター:久行宏和▽クリーチャーデザイン:宮武一貴(スタジオぬえ)、阿久津潤一▽セットデザイン:青木智由紀▽ゲストメカデザイン:大河広行▽制服デザイン原案:いのまたむつみ▽エレメント銃デザイン:平井久司▽メディアライター:木村暢▽クリエイティブプロデューサー:谷口悟朗▽美術監督:高須賀真ニ▽色彩設計:横山さよ子▽撮影監督:末弘考史▽編集:関一彦▽音響監督:三間雅文▽音楽プロデューサー:井上俊次、伊藤善之▽音楽:梶浦由記▽監督:小原正和▽プロデューサー:古里尚丈、国崎久徳

 ◇キャスト(敬称略)

 鴇羽舞衣:中原麻衣▽玖我なつき:千葉紗子▽美袋命:清水愛▽宗像詩帆:野川さくら▽藤野静留:進藤尚美▽珠州城遥:柚木涼香▽菊川雪之:能登麻美子▽杉浦碧:田村ゆかり▽結城奈緒:南里侑香▽原田千絵:斎賀みつき▽瀬能あおい:新谷良子

 ◇小原正和監督のコメント

 えーと、とりあえず、舞-HiME20周年おめでとうございます。はい、有難うございます。どういたしまして。監督の小原です。

 あのー、最初っからで申し訳ないですけど、大昔の作品を突然思い出したように引っ張り出してきて○○周年とかやるのって、一体どうなんでしょうかね? マクロスとかソードみたいな押しも押されぬやつならまだしも、舞-HiMEですよ? 自分で言っちゃって悪いけど結構なオワコンじゃあないですか? 大丈夫? スベったりしません? 画角が4:3なんですよ? イベントが閑古鳥でなんて目も当てられないですよ?

 スイマセン、そんな事も言ってられないのでそれらしい思い出話などをしようと思いますが、そうですねー、思い出すことといえば、時期はいつ頃だったかわかりませんが、確か舞-HiMEがOAになるかならないか位の頃じゃなかったですかね。

 古里プロデューサーに突然スタジオから結構離れたファミレスに連れて行かれたんですけど、席に着いたところで古里さんの携帯に電話がかかってきてフイッと出て行ってしまい、こっちはそこから1時間40分近く茶一つで待ってる事になるわけです。ちなみにこれは古里アルアルでいつもの事です。当時の携帯は今のスマホみたいに暇潰し機能なんて無いですから、卓の上のメニューを隅々まで目を皿で眺めて待っていると、ようやく戻ってきて言うには、「俺と久行と吉野でな、クリエイターズ・ユニットとして華々しく売り出そうと思う。お前は関係ないので好きにしなさい」みたいな事を言って、その後また車に乗ってサーっとどこかへ去って行かれたんですよ。

 当時はエヴァ旋風の余波なのか分かんないですけど、アニメ雑誌なんかでやたらクリエイター推しみたいなのが盛んで、ああーなるほど、ああいうのに乗っかりに行きたいのか古里サンは、とか思いながらこっちは一人徒歩でスタジオまで帰るんですけども。

 でもですよ? この程度の話をするのに何故わざわざファミレスなの? スタジオの会議室とか、なんなら制作部屋でもよくない?とか思いましたが、まあその時は何かファミレスのクチだったんですかね。今もって謎です。

 まあ、言われた内容については「お前が作品上でどんだけヤラかしても、俺がしっかり責任取ってやるから大船に乗ったつもりで頑張んなさい」という意味だと思ったので、そこから数年間、古里プロデューサーの下で舞-乙 HiMEを経て宇宙をかける少女と、実際大層な大船に乗ったつもりで、実に楽しい監督生活を送らせてもらうことになりましたよ。

 というようなイイ話から、昔は良かった、それに比べて今のギョーカイはなんじゃ!みたいに収めようと思いましたが、うーーーーーん、無理ですね。だいたいそんな事思ってないし。

 そもそもその位のコメントだったらAIでもいいわけじゃないですか? そうですよ皆さん、人の生き血の通った文章というのはこういうもんじゃないですか。字の間違いとか、言い回しが合ってんだか微妙な部分も含めて、これこそが人間らしさってもんですよ。

 そうです、舞-HiMEのテーマとは人間らしさとは何か?という事だったじゃないですか? え違うんじゃないかって? だって舞-HiMEのキャラってかっこ悪いとこ沢山あるじゃあないですか。まあ、いいでしょう。

 と、上手く締まったところで、改めて、舞-HiME20周年おめでとうございます。以上、お祝いコメントでした。ファンのみんな、またねーー。

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