ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
福田晋一さんの人気マンガを実写ドラマ化する「その着せ替え人形は恋をする(着せ恋)」(MBS・TBS)に出演する俳優の永瀬莉子さん。金髪にし、コスプレが大好きなギャル・喜多川海夢(きたがわ・まりん)を演じている。「ここまで明るくて、テンション高く、スピード感のある役は初めてだったので、毎日エネルギーを使い切って、撮影が終わって家に帰ったら抜け殻状態」という永瀬さんにドラマや役への印象を語ってもらった。
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「着せ恋」は、2018年から「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載中。ひな人形の顔を作る頭師を目指して修業中の男子高校生・五条新菜(ごじょう・わかな)と、アニメやゲームが好きなギャルでコスプレが大好きな喜多川海夢の恋を描くラブコメディー。ドラマでは、野村康太さんが、永瀬さん扮(ふん)する海夢のクラスメートで内気な男子高校生・五条新菜を演じる。
海夢役について「ここまで明るく天真らんまんな役を演じたことがなかったので、ワクワクや、楽しみな気持ちもありました」と話す永瀬さん。
「海夢ちゃんは本当に明るくて、クラスのムードメーカー的なポジションにいるのですが、五条君の抱えている悩みとか、人の気持ちを敏感に感じ取れる優しい子でもあるので、ただ明るいだけじゃない、いろいろな表情を持ち合わせているのも、海夢ちゃんの魅力かなと感じています」
演じる上で大切にしたのは、海夢と新菜の距離感だ。
「いい意味でちぐはぐしていて、会話のテンポも良すぎない。それが、この2人ならではの空気感でもあって、そこはすごく大切にしました。あと海夢ちゃんは、気づいたら泣いていたり、気づいたらすごい笑顔になっていたり、そういうところが愛らしいので、せりふのスピードや緩急は常に意識していました」
役作りにおいて、バラエティーに出演しているギャルタレントの動きや身振りも研究したという永瀬さんだが、インスピレーションの源はやはり原作に求めた。
「海夢ちゃんの言葉使いは、一番のギャル要素でもあるのかなと感じましたし、シーンの描写だったり、そのときのポーズだったり、全編通して原作へのリスペクトを込められているので、原作ファンの方も見て楽しんでいただけたらうれしいです」
永瀬さん自身は、今回マンガやアニメの「着せ恋」の世界に触れ、どんどん作品が好きになっていき、さらには“学び”もあったと明かす。
「私は海夢ちゃんが発する、“本人にとっては普通のことかもしれないけれど、他の誰かにとって大切な言葉”から学ぶことが多かった気がしていて。海夢ちゃんの『好きなことに正直でいたらいい』という言葉も、10代の頃の自分に伝えてあげたいなって。好きなことを極めるのは大変なことで、壁にぶつかったりもするけど、私自身、このお仕事が好きで、人生で一番長く続けられていることなので、何か通じるものがあるなと思いました」
そんな永瀬さんは劇中でコスプレにも挑戦している。
「初めてコスプレをしたのですが、自分が考えていた以上に奥が深いものなのだと感じました。見え方を大切にしているので、衣装が重かったり、素材もこだわっていたり、メークも細かく工夫されていて、自分そのものを変えるような感覚でした。本物のコスプレーヤーの方たちとご一緒するシーンがあって、たたずまいや動きで、そのキャラクターになりきっていて、私が経験してきた雑誌のモデルのポージングとはまた違った表現の仕方が、新鮮で楽しかったです」
実写「着せ恋」の喜多川海夢として新たな経験を積んだ永瀬さんは「この先も俳優として挑戦し続けていけたらと思っています」と思いを口にする。
「この夏に『Seventeen(セブンティーン)』を卒業したのですが、同世代のファンの方には雑誌モデルのイメージが強いと思うし、私自身、雑誌の世界がすごく好きなので、今後も何らかしらの形で触れていたいなって思います。その一方で、今はお芝居をするのもとても楽しくて。楽しさがより増してきたところでもあるので、もっと極めたいですし、もっとふり幅を見せていけたらと思っています」
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