楽園追放 :水島精二監督、虚淵玄が明かす制作秘話 新作は「全力を尽くして最高のものに」

「楽園追放 -Expelled from Paradise-」のリバイバル上映の舞台あいさつの様子(c)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ
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「楽園追放 -Expelled from Paradise-」のリバイバル上映の舞台あいさつの様子(c)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ

 2014年11月に公開された劇場版アニメ「楽園追放 -Expelled from Paradise-」の10周年を記念したリバイバル上映の舞台あいさつが11月17日、新宿バルト9(東京都新宿区)で開催され、水島精二監督や脚本の虚淵玄さん、キャラクターデザインの齋藤将嗣さん、野口光一プロデューサーらが登場した。水島監督は「10年という時間が経ち、リバイバルで上映してもらえてうれしい。感無量です」、虚淵さんは「何より10年経っても、まだ席が埋まってくださるのは本当に感謝」と喜びを語った。

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 同作は3DCGで制作された。虚淵さんは「CGでフルアニメはチャレンジ、ハードルだった時代」と話し、野口プロデューサーは「アニメ本編最後のシーンを入れる入れないで監督とやり取りがあった」などと制作秘話を明かした。

 水島監督は「がむしゃらに、良いものを作ろうとしたスタッフの力量。10年経っても見応えがある」、虚淵さんは「シンプルさ。どストレートな物語を作っていこうという意識や骨太な単純さが、時代を超えて普遍性をもってくれた」と語り、野口プロデューサーは「CGアニメーションをジャンルとして成立させたいという思いがあった」と振り返った。

 東京藝術大出身のクリエーターが「楽園追放」から着想を得たプロモーション映像を公開。長坂康平さん、増田優太さん、松本伊代さんも登壇し、それぞれの映像のこだわりを語った。

 続編となる完全新作劇場版アニメ「楽園追放 心のレゾナンス」が2026年に公開されることも発表された。水島監督、脚本の虚淵さん、キャラクターデザインの齋藤さん、音楽のNARASAKIさんらスタッフが再集結する。新しいビジュアルにも描かれている新キャラクターの名前が“ペネム”であることも明かされ、虚淵さんは新作について「全力を尽くして最高のものにしようと頑張ってますので、ご期待ください」と話した。

 「楽園追放」は、人類の多くが電脳世界・ディーヴァで暮らす世界を舞台に、捜査官のアンジェラが謎のハッキングの狙いを探る姿を描いたオリジナルアニメ。11月15日から2週間限定でリバイバル上映されている。

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