尾上松也:「親孝行できるとしたら、父が僕に嫉妬すること」 亡父・六代目松助さんへの思い語る 「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演した尾上松也さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した尾上松也さん=テレビ朝日提供

 歌舞伎俳優の尾上松也さんが、11月20日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。亡父の六代目尾上松助さんの思い出や、歌舞伎への思いを語った。

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 松助さんが亡くなって、来年で20年。「野球も父の影響で好きになっていますし、歌舞伎も自分で選んだ道ですけれど、父の影響は大きかったと思います。今僕が好きでやっていることは全て父の影響かな」と語った松也さん。

 「とくに父は歌舞伎が大好きで、いつも家に帰ってくると、基本的には歌舞伎のことと、巨人の試合のことしか考えていなかった(笑い)。僕も巨人が大好きですが、好きなものへの情熱というのは到底かなわないものがある」と話した。

 松助さんが亡くなった当時、20歳だった松也さんは、それから一家の大黒柱としてがむしゃらに頑張ってきた。徹子さんから「あなたの今をご覧になったお父様はなんておっしゃると思います?」と聞かれると、松也さんは「いや~どうですかね。ほめてほしい、という部分もありますけれど」と明かした。

 「父も同じ役者ですし、志半ばで逝ってしまったものですから、歌舞伎役者としてはもどかしい部分、悔しい部分もあったと思う。その思いを、僕が少しでも晴らせたらという思いがある。一番父に親孝行できたと思えるとしたら、父が僕に嫉妬することかなと。俺よりいい役やりやがって、とうらやましいなと思ってくれるということが、一番の親孝行になると思う。それぐらいの役者になりたいという思いでやっています」。

 歌舞伎以外の舞台や、映像作品でも活躍する松也さん。「知らないことを知れるって、人としても役者としても幅が広がっていく。歌舞伎の舞台に戻ってきたときに、それが少しでも生かされていると良いなと思いながらやっています。自分の中での基本の土台は、何があっても歌舞伎であるということは変わらないなと強く感じています」と述べた。

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