ワンピース
第1163話 褒めてほしい ロビンとサウロの再会
5月24日(日)放送分
俳優の高畑充希さんが、松村北斗さん主演の映画「秒速5センチメートル」(奥山由之監督、10月10日公開)に出演することが明らかになった。高畑さんは、ヒロイン・篠原明里を演じる。
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2007年に公開された新海誠監督の同名劇場版アニメを実写映画化。主人公・遠野貴樹が小学生の頃に出会った転校生・篠原明里と心を通わせたみずみずしい日々、小学校の卒業と同時に明里と離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感を抱えて過ごす30歳を手前にした青年期と、18年間にわたる人生の旅が描かれる。
松村さん演じる主人公・遠野貴樹の幼少期を本作がデビューとなる上田悠斗さん、ヒロイン・篠原明里の幼少期を「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した白山乃愛さんが務める。
「来年も、一緒に桜見れるといいね」と、この先もずっと一緒に過ごしていけると信じていた幼い頃の貴樹と明里。親の転勤を機に離れ離れになり、中学生での再会時に交わした約束を最後に、それぞれの道を歩み続ける。高畑さん演じる大人になった明里は、新宿で書店員として働く静かな日常を過ごしている……という役どころ。
さらに、ある雪の日のシーンを切り取ったティザービジュアルも公開になった。
正直、お話をいただいた時は、本当に?! 私ですか??? と、不安だらけでした。なぜなら、新海さんのアニメの中に居る明里さんは、動く度花びらが舞うような、「素敵な女性、という概念」みたいな存在だったので。私にとって。
ですが、いただいた台本を開くと、そこには「概念」じゃなくて「人間」が居て、私が見させてもらっていた明里さんは、貴樹の目を通した明里さんだったのかなぁ、と。少しだけ明里さんを身近に感じることができました。今回あの新海さんの世界観を実写に落とし込んだスタッフさん達が、本当にすごくって! 何より、10年以上前から写真で一緒にお仕事してきた同級生の奥山監督の、1本目の商業長編作品に参加できて、幸せな気持ちです。
映画を観始めて、最初はなんだか居心地が悪かったのです。不完全で未熟なバトンを若い作り手たちに渡してしまったような気持ちでした。しかし途中から映像に呑まれ始め、最後には自分でも驚いたことに、泣きながら観ていました。原作由来の要素に自分で泣いているのか、奥山組に泣かされているのか、あるいは失われた2000年代に泣いているのか自分でもよく分からないまま、でもとにかく、強く感動させられました。
あらためて、「秒速5センチメートル」は奇妙な物語です。たいしたドラマツルギーもなく、胸のすく活劇もなく、ヒーローも悪役もいない。皆が理由もなく傷つき、傷つけられ、いつもなにかが満たされずにいる。でも20年前は、その「なにもなさ」が私たち自身の姿であり生活であり、それをすくいあげるようなアニメーション映画を作ろうと思っていたのです。
アニメーション版がその目標に届いていたかは心許ないのですが、今回の実写映画では当時のその不器用な種が、青さも含んだままに見事な結実となっていました。「秒速5センチメートル」を作っておいて良かったと、(ほとんど初めて)心から思えました。奥山組の皆さん、本当にありがとうございました。
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