薬屋のひとりごと
第47話 子の一族
3月25日(水)放送分
「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載された板垣巴留さんのマンガが原作のアニメ「BEASTARS(ビースターズ)」の完結編「BEASTARS FINAL SEASON」のPart(パート)2がNetflixで独占配信を開始した。アニメ第1期の放送を開始した2019年から約7年が経ち、ついに完結した。肉食動物の主人公・レゴシ、草食動物のルイの“肉食と草食”という立場を超えた複雑で深い信頼関係が同作の大きな魅力の一つになっている。約7年にわたってルイを演じてきた小野友樹さんに同作への思いを聞いた。
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まだ実感はない……かな。収録は結構前でして、ある意味の感情的な終幕はそのときに迎えています。オーディションを含めると足かけ8年くらいになりますし、ようやく皆さんに届いたので、感想を楽しみにしています。
一番複雑な成長を遂げているのがルイだと思っています。生い立ちもそうですし、コンプレックスもあって、ほかのキャラクターの関係性を考えても状況が一番変化したのがルイですし、激動だったんだと思います。
根底にはハングリー精神があるんですよね。最初は、眉目秀麗(びもくしゅうれい)、学園のスター、演劇部の花形として登場し、少し高圧的なところも目立ちましたが、それは処世術(しょせいじゅつ)であって、「自分が何者かでなければここにいられない」ということの表れだったりします。彼本来の真面目さ、ストイックさがあったから、擦れずに育ってこられた。奇跡的な男だと思いますね、本来は、泥臭い性格なんだと感じています。葛藤するし、ダメージも受ける。無茶な手段も選びます。頭の良さ、気高さ、美しさは見かけであって、根っこは雑草魂ですよ。だからこそ、演じるうえでの感情移入がすごくできます。誰より人間臭いんじゃないですかね。
もちろん大好きです。シシ組の頭になったり、政略結婚をさせられそうになっていたり、スパイまがいのことをやったり、ダイナミックに変化して、一番動いています。レゴシは、主人公然としたパワフルさがあるけど、ルイはあの細身で突っ込んでいくので、不安で仕方ないところもあります。でも、何とかなっちゃうんですよね。武闘派の動物がいっぱいいる中、彼は頭脳全振り。理性的に見えつつ、ぶっ飛んでいる。それが世の中のためじゃなく、究極的にレゴシのためというところが熱い。大義名分はどうでもいいと自分でも気づいてくるんです。感情がしっかり見えるのがすごくいいんですね。
実際に思っていることとは違うことを口にするシーンが、多くはないけどいくつかあって、それを表現に乗せるべきか否かというところはありました。内心は焦っているけど、冷静そのものであるという描かれ方をしているとき、声としてどこまでにじませるのかということです。ただ、基本的には分かりやすいと思います。
原作とは動きが違うので、ここにオリジナル展開が入るんだ!となりました。アニメでは、裏の動きをしていることが明確なので、僕は役者として展開についていきやすかったです。
僕はアプローチ……とあんまり難しくは考えていなくて、シーンや瞬間によって変わりますし、用意していくものはあるけど、マイク前の勝負になってきます。もちろん、ルイはほかのキャラの前では覇気を持って話す、気高くあるなど皆さんも抱いているようなイメージはありますし、そういう記号的なアプローチはあるのですが。
第1期の最後、レゴシに脚を食べさせるシーンですね。僕自身も横になって、親弘君(レゴシ役の小林親弘さん)に脚を差し出し、靴下をパッと脱いだんです。足の裏に「4」という数字を書いておいたんです。ルイは「4番」として売られていたのが印象的で、親弘君に「4」を見せたら、リアルに狼狽(ろうばい)していました。動作を相手に見てもらえる収録でしたし、動揺を引き出さないといけないシーンだったので、サプライズを入れようか……とやってみました。あとは、布団を敷いてもらって、二人で上と下になって収録したこともありました。
エンジニアの方がガンマイクを使って、いろいろな位置から収録してくれるんです。下からマイクを向けることもありました。普段はマイクの前に立った状態で、声に全ての感情を乗せるのですが、今回はやってみようと挑戦しました。あくまで僕なりの解釈ですが、2Dのアニメのキャラクターよりも、3DCGは動きがあって、ブレがある。僕はそのブレを含めて演じようという意識がありました。完全静止ではなくて、人間然とした動きがあるんです。役者によっては、普段のようにマイクの前で演じたい人もいるので、今回は強制ではなかったんです。やりやすいようにやらせてもらっていました。
親弘君はひとこと、ひとことに存在感がある男ですし、レゴシもそうあってほしいと思っていました。僕は、実はオーディションでレゴシとルイの両方を受けていて、レゴシに挑戦して自分の中の新しい表現が開く予感があったんです。実際に親弘君の演技を聞いて「ラッキー」と思ったんです。
ルイとレゴシの関係性は「陰と陽」と言えるところがあると感じています。僕だったら工夫しないと出せない存在感が自然に出ていた。これか!とレゴシを学ばせてもらえたんですよ。親弘君のレゴシを間近で聞けたことがラッキーだったんです。すごくいいと素直に思いました。
映像を見て、ルイがどこに出てくるのかな?と思っていたら、レゴシが走り、ダメだ……となったところで背中を押すのがルイで、関係性が映像の中で表現されているのが、うれしかったっすね。歌詞もすごくて、レゴシとハルは、肉食と草食であることに翻弄され、お互い分からなくなることもあるけど、絶対に見つけ出すと感じますし、サビの韻の踏み方もすごくキレイです。フル尺で聴くと、落ちサビ前の展開で、この作品のテーマである「あの草食と肉食の共存は可能なのか」を表現しているのかもしれません。上に抜けていかず、下がるんです。戦ってるかのような感じの音を持ってくる。ここに意図があるんだと感じました。
草食動物と肉食動物の問題が起こり続ける。視聴者目線で見ると、舞台装置がすごすぎるんです。緊張感がずっとあるんです。草食動物と肉食動物が一緒に映るだけで、見ている側が緊張感を感じてしまう。草食動物は食われるかもしれない。肉食動物は食べてしまうかもしれない。作品は終わっても、その緊張感が彼らの中でずっと続いている。先生は大きな覚悟を持って描いていると思います。 (阿仁間満/MANTANWEB)
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