話題の小説の魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、学校で浮いている少年と不機嫌そうな美少女が、友達を作るために努力するラブコメディー「僕は友達が少ない」（平坂読著、ブリキ画）です。担当の栗田晃宏さんに話を聞きました。（回答はほぼ原文のまま掲載）

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　−−作品の魅力は？

　「友達が少ない」という悩みを持った人たちが、友達を作ることを目的とした部活「隣人部」に集まり、友達ができたときの予行演習として、演劇をしたりゲームをしたり合宿をしたりと、いろいろなことに取り組んでいくという話です。まじめなのに姿が不良っぽくて怖がられていたり、美少女なのに「エア友達」を作っていたり、才色兼備なのに高飛車すぎて友達ができなかったりと、「残念」を合言葉に魅力的なキャラクターたちが残念なりに交流をしている作品です。

　−−作品が生まれたきっかけは？

　この前に似たコンセプトでライトノベルにテーマを絞った「ラノベ部」という作品を書いていただいていて、その作品もとても面白かったのですが、少し間口の狭い印象がありまして「今度はもう少し間口を広げたものにしましょう」とお話をさせていただいていました。当初は、タイトルが読者を傷つけてしまうのではないか、という心配もあったのですが、逆にインパクトを与えるかもしれないということで、タイトルもそのままで進めることになりました。

　−−作者とイラストレーターはどんな方でしょうか？

　作者の平坂先生は、ライトノベルというジャンルが本当に好きで、読者の目線を忘れずに持っている方です。打ち合わせでは、たまに「最近のおすすめ作品」を聞いたりしています（笑）。イラストレーターのブリキさんは、向上心が非常に強い方で、毎回すばらしいイラストをあげていただいています。ブリキさんは平坂先生と相談した上でお願いさせていただいたのですが、ベストな選択だったと思っています。そんなコンビでお送りする「僕は友達が少ない」を、どうぞよろしくお願いいたします！

　−−今後の展開、読者へ一言お願いします。

　タイトルは刺激的ですが、中身は非常に楽しく作られている本ですので、少しでも気になった人はぜひ読んでください！　友達が作りたくなりますので（笑い）。

　メディアファクトリー　ＭＦ文庫Ｊ編集　栗田晃宏

　僕は友達が少ない　平坂読著　ブリキ画　メディアファクトリー　１～３巻発売中