MD松尾の月間ヒット予測:6月 「マリオギャラクシー2」ミリオンへ 「ラブプラス+」大化けも

「スーパーマリオギャラクシー2」の画面 (C)2010 Nintendo
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「スーパーマリオギャラクシー2」の画面 (C)2010 Nintendo

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 前年の09年6月のトップは5月末に発売された「キングダム ハーツ 358/2 Days」(DS、スクウェア・エニックス)。ほかにも「逆転検事」(同、カプコン)、「真・三國無双5 エンパイアーズ」(PS3)など5月末のタイトルの好調ぶりが目立ちました。また、6月発売のタイトルでは「Wiiスポーツ リゾート」(Wii、任天堂)、現在も売れている「トモダチコレクション」(DS、同)などが人気を集めました。

 今年の6月も、5月27日発売の「スーパーマリオギャラクシー2」(Wii、任天堂)がトップになりそう。大ヒット中の「ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii」(同)の影響もあり、最終的には100万本を突破するでしょう。「ニューマリオ」と操作の異なる3Dアクションですが、操作方法を分かりやすく解説したDVDを付けるなど、ライトユーザーに向けた取り組みをしっかり行っているのも好材料です。

 2位は、Z指定(18歳以上のみ対象)タイトルの「グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ」(PS3、テイクツー・インタラクティブ・ジャパン)。ヒットした前作「グランド・セフト・オート4」のファンが購入するでしょう。3位は社会現象となった人気恋愛ゲームの新作「ラブプラス+(プラス)」(DS、KONAMI)か。3位と予想していますが、プロモーション次第では大化けの可能性も秘めています。

 そのほかは、「逆転裁判」の巧舟さんが手がける新作ミステリー「ゴーストトリック」(DS、カプコン)、コアユーザーの支持を集めたRPG「ゼノギアス」、「ゼノサーガ」のモノリスソフトが手がける新作「ゼノブレイド」(Wii、任天堂)などが注目作。「ゴーストトリック」は、パズルの要素も盛り込まれており、ライトユーザーでも遊びやすい作品です。一方の「ゼノブレイド」は、Wiiでは珍しい骨太のRPGで、細部までしっかり作り込まれており、「ゼノ……」シリーズのファンだけでなく、幅広い層に受け入れられそうです。また、話題の「モンスターハンターフロンティアオンライン」(Xbox360、カプコン)は早くも予約が集まっています。

 ◇10年6月のヒット予測

1位 スーパーマリオギャラクシー2(Wii)

2位 グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ(PS3)

3位 ラブプラス+(DS)

4位 ゴーストトリック(DS)

5位 ゼノブレイド(Wii)

6位 ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!(PSP)

7位 ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010 蒼き侍の挑戦(PS3)

8位 ときめきメモリアル ガールズサイド 3rd Story(DS)

9位 トモダチ コレクション(DS)

10位 サカつくDS ワールドチャレンジ2010(DS)

 ◇参考資料 09年6月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 キングダム ハーツ 358/2 Days(DS)

2位 Wiiスポーツ リゾート(Wii)

3位 トモダチ コレクション(DS)

4位 逆転検事(DS)

5位 真・三國無双5 エンパイアーズ(PS3)

6位 スローンとマクヘールの謎の物語(DS)

7位 モンスターハンターポータブル 2nd G(PSP)

8位 エヴァンゲリオン:序(PSP)

9位 無限航路(DS)

10位 アークライズ ファンタジア(Wii)

 ◇プロフィル 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約450店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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