菅野美穂:「高知の人は情熱的」 知事も絶賛 「パーマネント野ばら」高知で先行上映

 女優の菅野美穂さん(32)が8年ぶりに主演する映画「パーマネント野ばら」(吉田大八監督)の先行上映が高知県で始まり、15日、菅野さんと吉田監督が高知市内の劇場で初日舞台あいさつを行った。菅野さんは「こんにちは!」と映画でも使用した土佐弁の発音であいさつ。高知の印象を聞かれると「食べ物もおいしいし、映画のためにパンチパーマをあててくださったりとエキストラの方も協力的だった。高知県の人の情熱的で温かい声援もありがたかったです」と感謝の言葉を述べた。

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 舞台あいさつには、スペシャルゲストとして尾崎正直・高知県知事も駆けつけ、菅野さんらに花束を贈呈。「土佐弁の勢いのある、強いオナゴがたくさん出てくる。そんなオナゴたちが持つ相手を思いやる優しさも描かれていてくれた。いい映画をありがとうございます!」とコメントすると、会場からは拍手が巻き起こった。映画を絶賛された菅野さんは「知事には高知県限定の映画テレビCMにも気前よくご出演いただいた。ありがとうございます」と感謝。会場は温かな雰囲気に包まれていた。

 「パーマネント野ばら」は、高知市出身の西原理恵子さんが月刊誌「新潮45」(新潮社)に連載したマンガが原作。娘を連れて実家の田舎町に出戻ったなおこ(菅野さん)と、母のまさ子(夏木マリさん)が切り盛りする、町に1軒しかない美容室「パーマネント野ばら」には、なおこの同級生らが足を運び、毎日悲喜こもごもの恋愛談議に花を咲かせている。そんな女たちの“ザンゲ話”を聞いているなおこも、高校教師のカシマ(江口洋介さん)と恋をする。お互いを優しく思い合っている2人だったが、その恋にも思わぬ秘密が隠されていた……というラブストーリー。

 映画は、西原さんや主題歌「train」を手がけたシンガー・ソングライターのさかいゆうさんの出身地でもある高知県でほぼ全編を撮影。菅野さんが映画に主演するのは北野武監督の「DOLLS」(02年)以来8年ぶりとなる。映画は、22日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)、シネセゾン渋谷(東京都渋谷区)、ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)、シネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほか全国でロードショー。(毎日新聞デジタル)

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