薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
ロングラン上映を続けている劇場版アニメ「マイマイ新子と千年の魔法」=片渕須直(かたぶち・すなお)監督=が、3人の子どもを持つ主婦、権平(ごんだいら)有美さん(38)の働きかけで、埼玉県新座市のシネコン「シネプレックス新座」で期間限定上映され、片渕監督と権平さんが舞台あいさつに登場した。片渕監督は「主人公の新子(小学3年生)と同世代のお子さん、そしてその後両親のみなさんには一番見てほしい。北海道や新潟、浜松など全国で、地元での上映を希望するファンの方々が動かれています」と話し、「権平さんのような方々の努力により(上映が)実現したことは、映画を作った人間としては本当にうれしいです」と喜びを語った。
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映画は、紫綬褒章を受章した芥川賞作家の高樹のぶ子さん(64)の自伝的小説が原作で、スイスのロカルノ映画祭で初上映された。かつて「周防の国」と呼ばれた山口県防府市国衙(こくが)で、平安時代の街の様子を空想するのが大好きな小学3年生の新子が、転校生の貴伊子と仲良くなり、クラスの仲間と一緒に「ひづる」と名付けた赤い金魚を可愛がっていた。ふとしたことから「ひづる」が死んでしまい、仲間たちとのきずなも揺らぎ始め、新子は奇跡を願って「ひづる」を史跡の近くに埋める……という物語。日本では09年11月21日に公開されている。
上映初日の15日に舞台あいさつに立った権平さんは「映画館で見たときの感動を忘れられず、同じ立場の主婦の方々や、子供たちに見てもらいたい一心で署名運動をし、チラシを作り、いろいろなところにアポなしで配って回りました」と誘致活動を報告。「都内のミニシアターではなく、主婦や子供たちが来やすいのは『シネプレックス新座』しかないと思い交渉してきました」と思いを語った。
同シネコンを運営する角川シネプレックス営業部の斉木保治課長によると一般市民からの要望で上映が決まることは「きわめて異例」で、「作品の評判がよく、ロードショーが終わった後も各地の小劇場で上映されており、なによりも権平さんが熱心だった」と上映の決め手についてコメントしている。(毎日新聞デジタル)
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