長瀬智也:クドカンと5年ぶりタッグ 逮捕状と婚姻届を突きつける超恋愛体質「うぬぼれ刑事」

 TOKIOの長瀬智也さん(31)がTBS系で7月にスタートするドラマ「うぬぼれ刑事(でか)」(毎週金曜日午後10時)で脚本家の“クドカン”こと宮藤官九郎さん(39)とタッグを組むことが20日、分かった。長瀬さんと宮藤さんのコンビは00年の「池袋ウエストゲートパーク」、05年の「タイガー&ドラゴン」以来で5年ぶり3度目。宮藤さんにとって初めてオリジナルの刑事ドラマとなる。

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 長瀬さん演じる主人公は、超恋愛体質で捜査に支障をきたすほどほれっぽく、毎回容疑者にほれてしまい、うぬぼれやすいことから「うぬぼれ」と呼ばれている他に例をみない独身刑事。悩んだ末に逮捕状と婚姻届を用意し、「結婚してくれるなら逮捕しない」と犯人にプロポーズするという前代未聞のストーリーが1話完結で展開する。

 共演は生田斗真さん、中島美嘉さん、荒川良々さん、要潤さん、お笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作兼さん、坂東三津五郎さん、西田敏行さんら。長瀬さんと連続ドラマ初共演となる生田さんは、うぬぼれ刑事行きつけのバーの常連客で“うぬぼれ俳優”役、同じくドラマ初共演の中島さんはうぬぼれ刑事の元恋人でヒロインを演じる。西田さんはうぬぼれ刑事の父親役、その他、うぬぼれ刑事を取り巻く「うぬぼれた仲間たち=うぬぼれ5(ファイブ)」のメンバー(うぬぼれ俳優も含まれる)の“うぬぼれパティシエ”は要さん、“うぬぼれカメラマン”を矢作さん、“うぬぼれ心理学者”を三津五郎さんが演じる。また、うぬぼれ刑事がほれる容疑者役には10~60代の豪華ゲスト(女性のみならず男性も)を迎える。

 主演の長瀬さんは「この“血が騒ぐ”感じ! 宮藤さんと(『タイガー&ドラゴン』も担当した)磯山晶プロデューサーと一緒に仕事するときはいつもこんな感じだったなとつくづく思いました。2人と一緒にお仕事をするときは『何かを生み出してやろう』という気持ちがレッドゾーンを振り切るんです」と期待を募らせ、「この作品を集大成ではなく、今、自分にできることをやる! 今回もキャラクターに魂をねじ込むことに、すべてを懸けてやるつもりです。いままで宮藤さんとの作品を楽しんでくれた人たちのために、僕なりのメッセージを届けます」と意気込みを語っている。

 生田さんは「宮藤さんの書く巧みなせりふをしゃべりたい!とずっと思っていました。宮藤作品にかかわることができて本当に光栄です。長瀬さんは、俳優としてとても尊敬できる方です。共演を心待ちにしていました。早く一緒にうぬぼれたいです」と話している。また中島さんは「約2年ぶりにドラマに出演させていただくことになりました。いただいた役を精いっぱい演じさせていただきたいと思います。長瀬さんとは、歌番組でご一緒させていただいておりますが、歌手・俳優としても先輩ですし、宮藤官九郎さんの作品にも数多く出演されていますので、いろいろとご指導をいただきながら、よい作品作りのお手伝いをさせていただければと思っております」とコメントしている。

 一部の回で演出も務める宮藤さんは「このタイトルを思いついてから7年ぐらいたちます。これは絶対に面白い!と企画書を作り、磯山さんと『いつかやろうね』といいながら、全然違うドラマを数本やって、それでも全然あきらめ切れず、『ためいき刑事』というスピンオフ企画まで考えました」と、紆余曲折(うよきょくせつ)があったことを明かし、「今回、長瀬くんとの5年ぶりの連ドラにまさかの『うぬぼれ刑事』急浮上。いやーうれしい。時代がうぬぼれ刑事に追いついたってことでは決してないけど、少なくとも長瀬くんはうぬぼれ刑事の設定年齢の30歳に追いついてくれた」とドラマ化の実現を喜んだ。そして「罪を憎んで人を憎まず。犯人を本気で愛し、自分も愛されていると確信し、逮捕状と婚姻届を突きつける刑事の話。うーん、面白そうだぞ。うぬぼれ脚本家にならないように気をつけます」とメッセージしている。(毎日新聞デジタル)

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