市原隼人:高良健吾の人気にショックで寝込む? 「ボックス!」初日舞台あいさつ

 ボクシングに懸ける高校生たちを描いた映画「ボックス!」(李闘士男監督)の公開初日舞台あいさつが22日、東京都内で行われ、主演の市原隼人さん(23)と高良健吾さん(22)らが登場した。李監督は「(試写会で観客に)『どこがよかったですか?』と聞くと、必ず『健吾の背中』という答えが返ってきて、すごい人気だったんですよ! あまりにも健吾の背中が人気すぎて、隼人はショックを受けて寝込んでたよな」と明かすと、会場は大きな笑いに包まれた。高良さんは「こうして初めて本気でなぐり合うというのも初体験でしたし、芝居していく中で自分が李監督に求められたことも自分が今までしたことのなかったことで……初体験です」と振り返った。

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 市原さんは、撮影について「挑戦でしたね。全部大阪弁というのも初めてでしたし、ボクシングも奥まで入ってたので。妥協のない現場だった。成長もできました」と話し、パンチンググローブ形のくす玉をストレートパンチで見事に割り、会場をわかせた。共演の香椎由宇さん(23)は「市原さんは稲村選手と試合をするシーンで、本当に2分間休みなしでそのまま試合をしたんです。その時、本当に倒れるんじゃないかと思うぐらい、何度も何度もよろけたりしたんですけど、それでも絶対にひざをつかないで立ち上がっている姿を見ていて自然と涙が出てきて、すごいなあと。それを高良さんがボロボロになって泣いている姿もすごく印象的で、こんな高良さん、見たことないと思いました」と感慨深げに語った。

 「ボックス!」は、「探偵!ナイトスクープ」などを手掛ける放送作家の百田尚樹さんの小説が原作。大阪の高校体育科に通うボクシング部のエース・鏑矢義平(市原さん)と、鏑矢の強さにあこがれてボクシングを始める幼なじみの優等生・木樽優紀(高良さん)のボクシングに懸ける青春と友情を描いている。部の顧問を押しつけられる若手教師の高津耀子役を香椎さん、鏑矢にあこがれて押しかけマネジャーとなる丸野智子役を谷村美月さん(19)が演じている。全国で公開中。(毎日新聞デジタル)

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