片桐仁:「ゲゲゲの女房」に貧乏神役で七変化 NHKドラマ初出演

「ゲゲゲの女房」で貧乏神を演じる片桐仁さん=NHK提供
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「ゲゲゲの女房」で貧乏神を演じる片桐仁さん=NHK提供

 松下奈緒さん主演のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に、片桐仁さん(36)が貧乏神役で登場、NHKドラマに初出演することが30日、明らかになった。片桐さんはヒロインの村井布美枝(松下さん)と茂(向井理さん)夫婦が貧乏にとりつかれたと感じるときに、貧乏神として姿形を変えて出没する。 

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 片桐さんは、96年に結成した小林賢太郎さんとのお笑いコンビ「ラーメンズ」して活躍、お笑いコンビ「エレキコミック」とのコントユニット「エレ片」など、コメディアンとしての活動のかたわら、俳優や彫刻家としても活躍。もじゃもじゃ頭に黒縁眼鏡という個性的な風貌(ふうぼう)を生かしてドラマ「SP」(07年、フジテレビ系)や「ザ・クイズショウ」(08年、日本テレビ系)などで俳優としても活躍している。

 片桐さん演じる貧乏神は、マンガを描いても描いても生活は一向に上向かない村井夫妻が、小さな幸せをいくつも重ねることで夫婦の絆(きずな)をより強くしていく中で、大蔵省の役人や売れないマンガ家を装い、村井夫妻の困窮生活に追い打ちをかけるようなエピソードで出没する。6月4日に初登場し、その後、十数シーン程度に出演するという。

 片桐さんは「うそみたいな話ですが、ちょうど水木しげる先生の『悪魔くん千年王国』を読んでいたときに出演のお話が来て、しかもいただいたその週の台本のタイトルが当初『悪魔くん誕生』だったこともあり、運命的なをものを感じました」と明かした。貧乏神のキャラクターについては「妖怪は今のところアニメーションで表現している中、貧乏神だけ人間が演じるというのは、プレッシャーではありましたが、楽しく演じさせてもらいました」といい、「貧乏神のなんともいえないとぼけたキャラクターが出てればいいと思います」と見どころをアピールした。

 制作統括の谷口卓敬チープロデューサーは「貧乏神というキャラクターはヒロイン夫婦の追い詰められた状況を象徴するシリアスな存在ですが、見た目に『怖くて面白い』感じが出るといいと思っていました。片桐さんであれば、人間ではない存在でも魅力的に演じ切ってくれるという確信があり、この役をオファーしました」と起用理由を語り、さまざまな貧乏神を演じ分ける役について「片桐さんの摩訶不思議(まかふしぎ)な笑いの世界に驚嘆した経験から、複数の役を1人で演じ分けることが、片桐さんなら可能であると思いました。ドラマの中で片桐さんのイメージが増殖していくことをお楽しみいただければと思います」と見どころを語った。

 「ゲゲゲの女房」は27日現在、これまでの平均視聴率が16.6%と徐々に上昇しており、25日の回にこれまでの最高の18.8%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。(毎日新聞デジタル)

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