マンガで分かる心療内科:現役精神科医がギャグタッチで心の病解説 ウェブ公開も売り切れ続出

「マンガで分かる心療内科」1巻
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「マンガで分かる心療内科」1巻

 現役精神科医のゆうきゆうさんが、「うつ病」や「適応障害」などの心の病をギャグタッチで解説したウェブマンガ「マンガで分かる心療内科」(少年画報社、680円)が、「ヤングキング」(少年画報社)で連載されている。5月に第1巻が発売され即完売、増刷も売り切れ続出の人気となっている。

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 「マンガで分かる心療内科」は、東京の池袋と上野で「ゆうメンタルクリニック」を開業しているゆうきさんのマンガだ。臨床心理士の療とナースのあすながコンビとなってボケとツッコミを展開、心の病について解説、きちんとオチもついており、1日平均2万アクセスのという人気を誇る。

 東京大学時代にもマンガ研究会の部長を務めるほどのマンガ好きだったゆうきさんが、アメーバーブログで「ゆうきゆうの快感セクシー心理学」をはじめたところ、インターネットで話題となった。人気を聞きつけた「月刊ヤングキング」編集部の依頼で、「おとなの1ページ心理学」の連載をスタートした。

 通常のマンガは、ウェブで公開していても、コミックスが発売されれば過去のバックナンバーが読めなくなるものがほとんどだが、ゆうきさんはウェブにマンガを掲載し続けた。雑誌掲載の2週間後には作品を公開、アーカイブとして過去の作品も読めるため、編集部はコミックスの売り上げへの影響を懸念したが、コミックス2巻で10万部のヒットとなった。

 その後、ゆうきさんがクリニックを開設し、心療内科と心の病について知ってもらおうとスタートさせたのが、「マンガで分かる心療内科」だった。新作を読んだ編集者がすぐに「ヤングキング」での連載を依頼し、09年12月から連載がスタート。5月12日に1巻を発売すると初版の2万7000部はすぐになくなり、下旬に2万5000部を増刷したがこちらも完売状態だ。

 編集部も「監修のレベルではない。『ト書き』まで書いてくれる」と感心するほど熱を入れているという。心の病が増えている現代、「マンガで分かる心療内科」はますます注目されそうだ。(毎日新聞デジタル)

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