リュック・ベッソン:「暗い世の中に楽しく軽い映画を」 新ヒロインを絶賛 映画「アデル」来日会見

 7月3日公開の映画「アデル ファラオと復活の秘薬」PRのため来日したリュック・ベッソン監督は7日の記者会見で「経済危機があり暗い世の中で、私はアーティストとして、楽しくて軽やかな映画を作ろうと思いました。映画では、男性の弱いところ、女性の強さを見せたかったんです。4000年の歴史の中で、女性が戦争を始めたことはありませんし、女性だけが子供を産んでいますから」と新作をアピールした。

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 ベッソン監督から「フランス人は戦闘機、原子炉をつくりますが、きれいな女優さんもつくります、あと料理を少し作れます」とジョークを交え紹介されたヒロインを務めるルイーズ・ブルゴワンさんは気象キャスターとして活動する傍ら、セクシーな衣装での社会風刺など過激なパフォーマンスでフランスで広い人気を集めている女性。会見では「今回映画の中で、9回着替えています。とても楽しい体験で、女優として、豊かな体験をさせてもらいました。男性がやるような役をやらせていただけて光栄です」とコスプレ姿も話題となっている作品について話した。

 映画は、20世紀初頭のパリが舞台。アデル(ブルゴワンさん)は妹の命を助けるため、古代エジプトに伝わる「復活の秘薬」を追い続けてきた。同じころ、パリでは、国家を揺るがす「翼竜プテロダクティルス事件」が起き、ジュラ紀の化石から翼竜プテロダクティルスがふ化しパリの空を飛びまわり、人々を脅かしていた。アデルは「プテロダクティルス事件」と「復活の秘薬」の重大な関係を突き止め、ルーブル美術館に駆けつける……というアドベンチャー。

 また会見では、ゲストとしてタレントのほしのあきさんがセクシーな衣装で登場。ベッソン監督とブルゴワンさんに花束を贈呈し「アデルがかわいくてしょうがないんです。かわいい面とかっこいい面を両方持つアデルに会えてうれしいです」と話し、「日本の宣伝ミューズとして、日々宣伝活動にまい進することを宣誓します」と所信表明した。

 当初ベッソンさんらは4月に来日予定だったが、アイスランドの火山噴火によりいったん中止になっていた。映画は7月3日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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