ゲーム質問状:「HOSPITAL.」 自分の診断結果も資料提供 「体験する命のドラマ」を

医療ドラマが体験できる「HOSPITAL.6人の医師」
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医療ドラマが体験できる「HOSPITAL.6人の医師」

 ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、Wiiリモコンを手にさまざまな医療活動を行っていく医療サスペンス「HOSPITAL.6人の医師」(Wii)です。アトラスの金田大輔ディレクターに作品の魅力を尋ねました。

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 −−ゲームのセールスポイントは?

 手術で患者の命を救うゲームであることです。この「HOSPITAL.6人の医師」は、ゲームでしか描けない、プレーできる医療ドラマです。主人公は個性豊かな6人の医師。このゲーム1本で、6本の医療ドラマを体験することができるのです。そしてそのストーリーの中で、外科、救急、整形外科、内視鏡、診断、検視の計六つの医術に医師として挑むことができます。シリーズ最高のスケールとボリュームで仕上げた、ATLUS医療シリーズの最高傑作。一人でも多くの方に、一つでも多くの命を救っていただきたいと思います。

 −−開発の経緯は?

 これまで我々は、外科を題材とした手術ゲーム、「カドゥケウス」シリーズを制作してきました。しかしそのシリーズもWiiでは3作目。やはり次は、ただの続編ではない、新しい形を考えたいと思っていました。そこで、我々がまだゲーム化したことのない医療ジャンルを多数取り入れ、ドラマチックなストーリーと共にそれらが体験できる新しい医者モノを作ろうと考えたんです。結果的にHOSPITAL.は、「未体験が体験できる」というゲームの根本的な魅力を想起させ、また命を救う喜びを体感できる魅力的であり、どこか新鮮なゲームとして完成しました。

 −−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。

 「プレーする医療ドラマ」、それを作るためには私もスタッフもある程度は医学の知識を身に着けねばなりません。そのための資料集めや勉強には苦労を強いられましたが、そのかいもあって、スタッフの医学知識は徐々に高まっていったのです。

 そんな中、私はちょっとした健康診断の結果も貴重な資料と考え、自身のレントゲン写真や診断結果、心電図のグラフなどを開発スタッフへ資料として提供していました。そんなある日、私の資料を見ていたスタッフから「金田さん、ちょっと関節が良くないですね……」とか、「金田さん、ちょっと波がおかしいですね……」とか言われ始めました。しまいには「金田さん、一刻も早い生活習慣の改善をおすすめします」とっ。「え? え? なんかおかしい!?」。それから私は、自分の健康診断の記録は、スタッフにだけは見せないようになりました。

 −−ファンへ一言お願いします。

 このゲームのジャンルは「医療ドラマ」。「体験する命のドラマ」をコンセプトに、ゲームならではの「医療ドラマ」を作り上げました。どんな方にオススメかといえば、医療ドラマが好きなすべての方にオススメできるゲームです。このゲームは決して難しくありません。どなたでも、必ずエンディングまで楽しめます。このゲームはグロテスクでもありません。手術シーンは、キレイなデザインで統一し、誰もが抵抗なく楽しめるゲーム画面となっています。ですから、どうか安心して、ゲームならではの医療ドラマを体験していただきたいと思います。このゲームをクリアしたとき、あなたは奇跡の医師となっているはずです。

ATLUS CS事業部 ディレクター 金田大輔

HOSPITAL.6人の医師(Wii) 1~2人用 CEROレーティングB(12歳以上対象) アトラス 6月17日発売 6980円

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